展覧会「セーラー服と女学生 ―イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密―」が、東京・弥生美術館にて2018年6月24日(日)まで開催される。
「セーラー服と女学生 ―イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密―」では、イギリス海軍の水兵服に由来し、マリンルックとして19世紀末から20世紀初頭の欧米で流行したセーラー服を特集。本来は年齢・性別を問わない衣装であるはずのセーラー服が、なぜ日本では女学生の服として定着したのかを、イラストや実物資料から紐解いていく。
「京都・平安女学院のセーラー服姿」は、1920年に制定された日本初のセーラー女学生を写真に収めた写真。場内には、当時の平安女学院のセーラー服を複製したものや、1921年制定の福岡女学院のセーラー服を展示する。その他、東洋英和女学院や、女優・薬師丸ひろ子の出身校でもある都立八潮高校など、多数の学校から実物のセーラー服が集結。様々な学校の個性的なセーラー服を一度に見ることができるとともに、その学校に代々伝わる特別なリボン・タイの結び方も紹介する。
中原淳一/画 『ひまわり』1949年6月号表紙 ©JUNICHI NAKAHARA / HIMAWARIYA
武内直子/画 『美少女戦士セーラームーン』完全版第一巻カバー ©Naoko Takeuchi
中原淳一の『ひまわり』の表紙イラストや松本かつぢの作品「君の瞳はつぶらにて」など、レトロで可憐な少女絵から、江津匡士、森伸之、中村佑介といった作家達による、現代の女学生をリアルにとらえたイラストまで、セーラー服姿の女学生を様々な角度から表現した作品を紹介。中でも、中村佑介の原画は20点を一挙に公開。学生時代の作品から最新作に至るまで、多彩な“セーラー服の女の子”を発見できる。
また、世界のセーラー服ブームを牽引した人気漫画『美少女戦士セーラームーン』も登場。ファン必見の貴重な原画を特別に公開する。
【詳細】
セーラー服と女学生 ―イラストと服飾資料で解き明かす、その秘密―
会期:2018年3月29日(木)~6月24日(日)
会場:弥生美術館 1階~2階会場
住所:東京都文京区弥生2-4-3
TEL:03-3812-0012
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30 まで)
休館日:毎週月曜日 ただし、GW期間を含む4月24日(火)~5月6日(日)は無休で開館
同時開催:弥生美術館3階会場「高畠華宵展」・竹久夢二美術館「竹久夢二 暮らしを彩る小さな美―大正ロマンのかわいいデザインー」
入館料:一般 900(800)円 大高生 800(700)円 中小生 400(300)円
※竹久夢二美術館と併せての料金。()内は20名様以上の団体割引料金。
■武内直子『美少女戦士セーラームーン』中間展示替え
第1期:3月29日(木)~4月28日(土) 第2期:4月29日(日)~5月27日(日) 第3期 5月29日(火)~6月24日(日)
合計3点の原画作品を順次公開。原画展示を行わない期間は、複製原画を展示。
■ギャラリートーク
日時:4月21日(土)、5月13日(日)、6月16日(土) 各日14:00~ 約45分間
※予約不要・無料(要入館料)