展覧会「漫画家生活30周年 こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり」が、2025年5月2日(金)から5月25日(日)まで、石川・金沢21世紀美術館で開催される。
2017年9月に映画化されたコミック「この世界の片隅に」や「夕凪の街 桜の国」を手掛けた漫画家、こうの史代。4コマ漫画やほのぼのとしたショートストーリー、神話をテーマにした作品、戦争を題材にしたものまで、温かく愛らしいタッチで表現してきた。
展覧会「漫画家生活30周年 こうの史代展」は、そんな彼女のデビューから現在までを網羅した初の大規模な回顧展。漫画原画に加え、挿絵原画、絵本原画、書き下ろし作品、作品のコンテや脚本、ブログ「こうのの日々」に登場するスケッチブック、制作風景を記録した初公開の映像などが展示され、こうの史代の画業を一望できる。
見どころは、「この世界の片隅に」や「ぴっぴら帳(ノート)」といった作品を含む、500枚以上の漫画原画だ。こうの史代の漫画原画は、原稿から着彩まですべて1人で描かれたもの。スクリーントーンもほとんど使わず、手描きで濃淡や繊細な線を表現している。そのため原画を通じて、彼女自身の息遣いや躍動感、新鮮な色彩を直に感じることができる。
展示では、ストーリーを“読める”ように工夫されているのもポイント。連載作品は1話単位、短編は全ページを基本に、物語が分断されないよう原画を展示しているため、漫画の世界観を存分に体感できる。
さらに、高校生の頃に制作した漫画の原画も含めた、デビュー前の原画も見ることができる。「星月夜」や「ありがた屋のよいちべえ」など、すでにこうの史代らしいタッチで描かれた貴重な作品だ。
会場の特設ショップでは、こうの史代自作のおみくじといった限定グッズや本を販売。ここだけのアイテムをぜひチェックしてみて。
【詳細】
展覧会「漫画家生活30周年 こうの史代展 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり」
開催日程:2025年5月2日(金)〜5月25日(日)
時間:10:00〜18:00(入場は閉場の30分前まで、最終日は15:00閉場)
会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーB
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
チケット料金:大人 1,200(900)円、高校・大学生 900(700)円、小・中学生 700(500)円
※( )内は前売・団体料金。
※未就学児は無料。
※障害者手帳、療育手帳提示の場合、本人は前売り料金で入場可能。障害者の付き添いは1人まで無料。
※プレミアムパスポート提示で大人当日料金から100円引きで入場可能。
※65歳以上は、平日(祝日を除く月~金曜日)に大人当日料金から100円引きで入場可能。
※5月5日(月・祝)は小学生以下の入場料が無料。ただし、保護者同伴での入場。
チケット取扱:Boo-Wooチケット、ローソンチケット(Lコード:51353)、チケットぴあ(Pコード:687-161)、セブンチケット、イープラスなど
前売券のみ取扱:中日サービスセンター、北陸中日新聞販売店、石川県立音楽堂チケットボックス、香林坊大和プレイガイド、アピタ松任ティオ、うつのみや各店、金沢中日文化センター
前売券発売期間:2025年2月28日(金)~5月1日(木)
【問い合わせ先】
金沢21世紀美術館
TEL:076-220-2800 (代表)