展覧会「誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子の世界」が、東広島市立美術館にて、2023年7月7日(金)から9月24日(日)まで開催される。
『ねずみくんのチョッキ』は、シリーズ累計470万部を突破し、2019年に45周年を迎えた世代を超えて愛される絵本。作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻によって生み出された『ねずみくんのチョッキ』は、鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章、余白を活かした美しい構図が魅力だ。
展覧会「ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子の世界」では、「ねずみくんのチョッキ」シリーズの最新作を含む絵本原画、スケッチなど約180点を展示。加えて、上野が手掛けてきた作品を通して、上野の絵の世界を紹介する。
展示は全6章で構成。たとえば第1章では、ねずみくんのトレードマークであるおかあさんお手製の“赤いチョッキ”にフォーカス。1974年に誕生して以来、多くの人に愛されている『ねずみくんのチョッキ』を中心に、「ねずみくんの絵本シリーズ」よりチョッキが出てくる作品を取り上げている。続く第2章では、ねずみくんが大好きなねずみちゃんに着目し、身近な人への思いやりを伝える作品に目を向ける。
第5章では、シリーズの中より『ねずみくん うみへいく』や『ねずみくんとゆきだるま』といった春夏秋冬を題材とした作品をピックアップ。ねずみくんと仲間たちが賑やかに季節を楽しむ様子を描いた作品からは、シリーズに一貫したスタイルを踏まえつつ、新たな表現が取り入れられていることを感じることができる。
展示を締めくくる第6章では、ねずみくんたちと共に歩んできたなかえよしをと上野紀子の創作の場と制作過程に光を当てる。展示されるのは、アトリエを再現したテーブルや、なかえのインタビュー映像、最新作の関連資料など。また、上野が絵を手掛けた平和と戦争について考える絵本『ちいちゃんのかげおくり』の原画、シュルレアリスムの油絵「少女チコ」シリーズの作品も目にすることができる。
なお会場では、『ねずみくんのチョッキ』の世界観をより楽しめるフォトスポットの設置や、来場した子どもに向けて、ねずみくんのチョッキと耳のプレゼントを実施。ねずみくんのぬいぐるみやマスキングテープなど、限定グッズの販売も行う。
誕生45周年記念 ねずみくんのチョッキ展 なかえよしを・上野紀子の世界」
会期:2023年7月7日(金)~9月24日(日)
会場:東広島市立美術館 3階展示室
住所:広島県東広島市西条栄町9-1
時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※ただし7月7日(金)は10:00開館、8月19日(土)は19:00まで開館
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
前売券販売所:セブンチケット(セブンコード:100-865)
※販売期間:5月16日(火)~7月6日(木)/東広島市立美術館での販売は休館日を除く
観覧料:
・前売券 一般 800円、大学生 560円
・当日券 一般 1,000円、大学生 700円、高校生以下無料
※当日券に限り20名以上の団体2割引き
※学生料金は学生証の提示が必要
※後期高齢者医療被保険者証・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付対象者は提示により、観覧無料
【問い合わせ先】
東広島市立美術館
TEL:082‐430-7117