展覧会「松山智一展 FIRST LAST」が、2025年3月8日(土)から5月11日(日)まで、東京・麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催される。
松山智一は、ニューヨークを拠点に活動する現代美術家。岐阜県出身の松山は、日本とアメリカという2つのルーツを持つ自身の経験や、現代社会の様相を作品に反映しており、これまでアジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素を有機的に結びつけて再構築することを試みてきた。自身で作った何千という色のストックから生み出される鮮やかな色彩や、精緻な描線が特徴的な絵画を中心に、パブリックアートとしての彫刻やインスタレーションなどでも注目を集めている。
「松山智一展 FIRST LAST」は、そんな松山の東京で初となる大規模個展。まだ世界から注目される前の松山が数か月にわたって描きあげた横幅6mを超える大型絵画《We Met Thru Match.com》をはじめ、日本初公開作品や最新作15点を含む約40点を展示し、四半世紀にわたって現代アーティストとして活躍し続ける松山の軌跡を辿る。
また会場では、展覧会タイトルにも冠した“最初で最後”を意味する新シリーズ「First Last」を発表。作品は、アメリカ社会が抱える諸問題を起点に展開され、そこには「後の者が先になり、先の者が後になる」という松山からの謎めいたメッセージが込められているという。
クリスチャンの両親の元で育った幼少期や、少年期のアメリカ生活を経て帰国子女として過ごした青年期、そしてニューヨークでアーティストとして活動を始めるに至るまで、常にマイノリティであり続けた松山が独自の視点を通して世界を捉えなおし、芸術による新たな共感を創り出す。
さらに、本展の地下1階の麻布台ヒルズ ギャラリースペースでは、松山と他のアーティストが手掛けた共作を紹介。同時代を生きる様々なジャンルの表現者との交流によってつくられた共作の数々は、松山の表現領域を拡張する、確かなシナジーを生み出してきたことだろう。
展覧会「松山智一展 FIRST LAST」
会期:2025年3月8日(土)~5月11日(日)
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
住所:東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズガーデンプラザA ガーデンプラザA MBF
開館時間:月・火・水・木・日 10:00~18:00(最終入館 17:30)/金・土・祝前日 10:00~19:00(最終入館 18:30)
※会期中無休予定。
※チケット料金は追って展覧会公式サイトにて発表。