展覧会「四条派ですが、実は— 詩情派。呉春」が、大阪の逸翁美術館にて、2025年4月12日(土)から6月15日(日)まで開催される。
叙情性と写実性をあわせ持つ「四条派」の始祖となった、江戸時代の画家・呉春(ごしゅん)。「四条派ですが、実は— 詩情派。呉春」展は、逸翁美術館が所在する大阪・池田にもゆかりの深い呉春を紹介する展覧会だ。
京都に生まれ、与謝蕪村(よさ ぶそん)に俳諧や俳画を習った呉春は、池田に住まいを移し、自然の営みや人々の暮らしに目を向けつつ新たな作風を手がけた。その後、京都に戻ると、写生を重視した円山応挙(まるやま おうきょ)に学んで、写生画へと転換。そして、蕪村譲りの叙情性と応挙に並ぶ写実性を備えた画風を打ち立てることになった。
本展では、美術史ばかりでなく文学史の視点を交えつつ、呉春の活動を紹介。白梅を描いた重要文化財《白梅図屏風》を筆頭に、大坂を代表する漢詩人・江村北海が賛をした《騎馬狩猟図》、「雪月花」それぞれの字に句を添えた《雪月花句軸》など、80点の作品を展示する。
2025展示II「四条派ですが、実は— 詩情派。呉春」
会期:2025年4月12日(土)~6月15日(日) 会期中に展示替えあり
[前期 4月12日(土)~5月11日(日) / 後期 5月16日(金)~6月15日(日)]
会場:逸翁美術館
住所:大阪府池田市栄本町12-27
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(5月5日(月・祝)は開館)、5月7日(水)・12日(月)~15日(木)
観覧料:一般 700円(500円)、学生(高校生以上) 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は、20名以上の団体などの料金
【問い合わせ先】
逸翁美術館
TEL:072-751-3865