ディズニーが、チャイコフスキー作曲のバレエ作品として知られる「くるみ割り人形」を映画『くるみ割り人形と秘密の王国(原題:The Nutcracker and the Four Realms)』として実写映画化。2018年11月30日(金)から、全国の劇場で公開される。
メガホンを取るのは、『僕のワンダフルライフ』や『ショコラ』のラッセ・ハルストレム。『美女と野獣』や『シンデレラ』など、数々の名作を実写化してきたディズニーと名匠がタッグを組み、豪華で幻想的なファンタジー映画を完成させた。
「くるみ割り人形」は、「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」と並び、チャイコフスキーが作曲したバレエ作品として知られている。原作は、1816年にドイツのE.T.A.ホフマンが発表した小説「くるみ割り人形とねずみの王様」。愛する母を亡くし、心を閉ざした主人公のクララが、母親からの贈り物を開けるための鍵を探しに、秘密の王国を旅していく。
主人公クララ:マッケンジー・フォイ
主人公のクララ役には、『トワイライト』シリーズに子役として出演していたマッケンジー・フォイを起用する。クララは、聡明で豊かな想像力を持ち機械いじりが得意だが、おしゃれや人付き合いは苦手な14歳の女の子。一番の理解者であった母親が亡くなり心を閉ざしてしまったが、母が残した最後のクリスマス・プレゼントの鍵を探すうちに迷い込んだ”秘密の王国”でプリンセスと呼ばれ、やがて王国を救う決意をする。
シュガー・プラム:キーラ・ナイトレイ
色とりどりのスイーツで作られた”お菓子の国“の統治者、シュガー・プラムにキーラ・ナイトレイを起用。シュガー・プラムは、クララの母マリーと親友同士だったことから、“秘密の王国”に迷い込んだクララの世話を買って出る。マザー・ジンジャーの反乱により危機に瀕した王国の運命をクララに託す。
ドロッセルマイヤー:モーガン・フリーマン
クララの名付け親でよき理解者。クララの母マリーを子供のころから可愛がっていたことから、母を亡くしたクララを心配している。
フィリップ・ホフマン大佐:ジェイデン・フォーラ=ナイト
クララが”秘密の王国”で出会う、国でただ1 人の“くるみ割り人形”。王国に迷い込んだクララをプリンセスと呼び、精神的な支えになる。
マザー・ジンジャー:ヘレン・ミレン
”秘密の王国”の脅威として恐れられているマザー・ジンジャーを演じるのはヘレン・ミレン。クララから大切な鍵を奪い、宮殿に攻め込もうとしているが、本当の狙いは謎に包まれている。
俳優陣に加えて、世界的に有名なバレエダンサーも登場する。19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなった名バレエダンサー、セルゲイ・ポルーニン、そして黒人女性として初のプリンシパル昇格を果たしたミスティ・コープランドらが出演する。
主人公クララの日本語吹替え版の声優に抜擢されたのは、声優初挑戦となる女優の小芝風花。2015年の映画『魔女の宅急便』の主人公・キキ役でデビューし、NHKの連続テレビ小説「あさが来た」にも出演するなど、演技力に定評のある小芝とクララのイメージが合致したことから起用された。
また、シュガー・プラム役は、「攻殻機動隊ARISE」や「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」などのシリーズ作品にも声の出演を果たす声優・坂本真綾が担当し、“くるみ割り人形”のフィリップ役は、「黒子のバスケ」の主人公・黒子役で人気を集めた声優・小野賢章が演じる。
主人公クララは、聡明で豊かな想像力を持つ14歳の女の子。他の女の子と少し違う彼女は一番の理解者であった愛する母を亡くし、寂しさから心を閉ざしてしまうが、 “秘密の王国”での冒険を経て成長していく。「必要なものはこの中にある」という亡き母の言葉を胸に、その意味を探しに出かけたクララは、世にも美しい王国に迷い込んでいく。雪と氷でできた幻想的な“雪の国”、カラフルな花々に囲まれた“花の国”、全てがお菓子で出来た夢のような“お菓子の国”……。
しかし“第4の国”と呼ばれる世界だけは、3つの国とは明らかに異なり、悲しや恐怖を感じさせる暗い雰囲気を纏っていた。やがて、この“第4の国”では反乱が勃発。危機に瀕した王国の戦いに、クララは巻き込まれていく。
衣裳を担当するのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などで2度オスカーに輝いているジェニー・ビーヴァン。さらに、チャイコフスキーの名曲の数々を含む、きらびやかな音楽も映画に彩りを添える。
【詳細】
映画『くるみ割り人形と秘密の王国』
公開日:2018年11月30日(金) 全国公開
監督:ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン
出演:マッケンジー・フォイ/キーラ・ナイトレイ/ヘレン・ミレン/モーガン・フリーマン
原題:The nutcracker and the four realms
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン