ディズニーアニメーション映画『101匹わんちゃん』のヴィラン・クルエラの実写映画『クルエラ』が公開。第94回アカデミー賞で、衣装デザイン賞に輝いた。
『101匹わんちゃん』は、1961年に公開されたディズニー映画。物語の主人公であるポンゴとパディータという2匹のダルメシアンが、ある恐ろしい事件に巻き込まれ、99匹もの子犬たちの親犬になるストーリーだ。
クルエラは、事件を巻き起こした張本人。ダルメシアンの赤ちゃんを毛皮をコートにしようと、ポンゴとパディータの間に生まれた15匹の子犬たちを誘拐してしまう。彼女は、毛皮のコートにモノトーンの髪色、そして赤い口紅という、派手な見た目も相まって、ディズニーヴィランの中でも印象的な人物として知られてきた。
クルエラは、『眠れる森の美女』のマレフィセントのような特別な魔力は無いものの、私利私欲のためなら手段を選ばない人物。その底意地の悪さから、ディズニー史上最も悪名高きヴィランと言われることも。なぜクルエラは邪悪なヴィランに変貌したのか…。実写映画『クルエラ』では、これまで語られてこなかったクルエラの誕生秘話が明かされることとなる。
舞台はパンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。
特報映像は、後にクルエラとなる少女エステラが、デザイナーを夢見てロンドンの地に降り立つシーンからスタートする。「私は人と違う生き方をしてきた、それが目ざわりな人も」という意味深なセリフとともに、希望に満ち溢れた若者の表情は一変。真っ赤なドレスでパーティーに乱入、車を窃盗しカーチェイスを繰り広げるなど、次第に美しくも過激で破天荒な彼女の本性が現われる。
地味だったエステラはパンクロックなファッションに身を包むように。「私は生まれつき最高で…最悪」という言葉の通り、狂気に満ちたディズニーヴィラン・クルエラの姿へと変わっていく。
クルエラ役:エマ・ストーン
クルエラを演じるのは、『ラ・ラ・ランド』で脚光を浴びたエマ・ストーン。多彩な演技力を放つ彼女が、狂おしくも美しいヴィランを演じ切る。第79回ゴールデン・グローブ賞 コメディ・ミュージカル部門<主演女優賞>にノミネートされた演技に注目だ。
また、主人公・クルエラの日本版声優には柴咲コウが抜擢。実写映画の声優初挑戦となる柴咲は、US本社の審査をクリアし、見事クルエラの日本版声優の座を射止めた。「一度全部撮ったのですが、その後チェックしてまた何度も撮り直させてもらいました。」と語る柴咲が、悪名高き人気ヴィラン・クルエラをどのように表現したのか高い期待が募る。
そのほか、クルエラを取り巻くメインキャラクターは以下の通り。ハリウッドの豪華俳優勢はもちろんのこと、声を吹き込む日本語版声優キャストにも注目だ。
バロネス役:エマ・トンプソン(声:塩田朋子)
少女エステラの運命を大きく変えるカリスマ的ファッションデザイナー。演じるのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『美女と野獣』で知られるエマ・トンプソンだ。
ジャスパー役(ジョエル・フライ):野島裕史
クルエラのビジネスパートナーであり家族のような存在となる泥棒。
ホーレス役(ポール・ウォルター・ハウザー):かぬか光明
ジャスパーと2人組になって、泥棒を働く。
アーティ役(ジョン・マクリー):花江夏樹
クルエラにとって重要な存在となる、ヴィンテージショップの店員。
ジョン役(マーク・ストロング):広瀬彰勇
正体不明の執事。
キャサリン役(エミリー・ビーチャム):恒松あゆみ
少女エステラの母。
エンディングテーマ「コール・ミー・クルエラ」は、グラミー賞にノミネート経験を持つ、英国人アーティストのフローレンス・アンド・ザ・マシーンが担当。低音のビートが鳴り響く冒頭から、高音の伸びやかな歌声が広がる終盤まで、ダークで妖艶な世界観が広がるスタイリッシュな一曲に仕上がっている。また日本語版では、主人公・クルエラの声も務める柴咲コウが歌い上げる。
なお監督は『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピーが務める。
【詳細】
映画『クルエラ』
公開日:2021年5月27日(木)映画館&5月28日(金)ディズニープラス プレミア アクセス公開
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ、ジェズ・バターワース
出演:エマ・ストーン、エマ・トンプソン、マーク・ストロング