トリー バーチ(TORY BURCH)の2019年春夏コレクションが、アメリカ・ニューヨークで発表された。
今季のインスピレーション源となったのは、トリー バーチの両親が毎夏繰り出した旅行先での思い出。冒険家であった彼らが選ぶバカンスは、イタリアからギリシャ、モロッコ、スペインまでを6週間ほどかけて巡る刺激的なものであった。今季のコレクションでは、両親が幼いトリー バーチに聞かせてくれた、そんなバカンスでの思い出話が、美しいドレスとなって蘇る。
ピースを彩るのは、夏の日差しによく映えるホワイトや、爽やかなネイビーなど。そこに鮮やかなオレンジやグリーン、コバルトブルーといったポップな色合いが時折加わり、楽し気なバカンスのムードを助長する。海辺でのひと時を彷彿させるストライプ柄や、エキゾチックな異国文化を香らせるエスニック柄など、テキスタイルのプリントからも、様々な土地や文化が感じられる。
サファリシャツやスーツ、チュニック、ニットカーディガンなどは、どれもリラックスできる、ゆったりとしたシルエットが特徴。けれど旅先でも女性らしさを忘れてはいけないから、モロッコ風のカフタンドレスにはたっぷりの刺繍を、踝まで伸びた白のシャツワンピースには、ゴールドのコインをあしらって、ゴージャスな佇まいへと昇華している。
アクセサリーは、展開されるピースに同調したエフォートレスな印象。足元には、アクティブなキャンバス地のスニーカーを差し込み、スポーティーなムードをプラス。モデルが手にするハンドバッグは、両親が旅先で持ち歩いた“カメラバッグ”から着想を得たというすっきりとしたシルエットで、洗練された印象を与えてくれる。