『ビリーブ 未来への大逆転』で衣装を担当したのは、『シュレック』シリーズや『ナルニア国物語』シリーズなどを手掛けてきたアイシス・マッセンデン。劇中では、ルース・ギンズバーグ本人のトレードマークでもあるレースの手袋、存在感を主張するイヤリング、目につく飾り襟、という定番のスタイルをあえて封印。職場でズボンを履くことすら許されず、下着は締め付けるだけだっという当時の縛られた女性のファッションを忠実に再現したという。
とはいえ、70年代ファッションならではの魅力も満載。弁護士としてルースが裁判に臨むクールなスーツ姿はもちろん、フェミニンなAラインのワンピース、タイがアクセントとなるブラウスなど、レトロ可愛い衣装が物語に彩りを与えている。なお劇中では、ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE von FURSTENBERG)とパートナーシップを組んだ衣装も使用されている。
貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグは、「すべてに疑問を持て」という亡き母の言葉を胸に努力を重ね、名門ハーバード法科大学院に入学する。1956年当時、500人の生徒のうち女性は9人で、女子トイレすらなかった。家事も育児も分担する夫のマーティの協力のもと首席で卒業するが、女だからというだけで雇ってくれる法律事務所はなかった。やむなく大学教授になったルースは、70年代になってさらに男女平等の講義に力を入れる。それでも弁護士の夢を捨てられないルースに、マーティがある訴訟の記録を見せる。ルースはその訴訟が、歴史を変える裁判になることを信じ、自ら弁護を買って出るのだが──。
【詳細】
『ビリーブ 未来への大逆転』
公開日:2019年3月22日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
監督:ミミ・レダー
出演:フェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、キャシー・ベイツ
主題歌:KESHA「Here Comes The Change」
原題:ON THE BASIS OF SEX/2018年/アメリカ