ウジョー(Ujoh)の2019-20年秋冬コレクションが、2019年2月24日(日)、イタリア・ミラノで発表された。
“布の動きに一度本気で身をゆだねてみてほしい。そのとき感じられる心地の良さを味わってほしい。”そんな想いからクリエーションはスタート。ブランド創設時より培ってきた巧みなカッティングに加え、今季はサイジングにもこだわり、それらがより一層引き立つオリジナル布地の開発も行った。艶感のあるウールのシャツジャケットや、裾にフランネルのフリンジをあしらったコートなど、いずれのアイテムにも布の独特な動きが感じられる。
アクティブなムードが漂っているのもポイント。活動的な印象へと導くのに一役買っているのは、サコッシュ風のクロスボディバッグであろう。ブランドが得意とするテーラーリングや大胆なカッティングを取り入れたジャケット等に、サコッシュが重ねられている。ウエストにドローコードを通したスポーツウェアを連想させるコートや、スナップボタンをスリットに配したボトムスなども、軽快なムードを助長する。
アウターで特徴的なのはキルティング。ペールピンクに染まったビックカラーのコートには、キルティングジャケットをライニング風に組み合わせて。ブランドのロゴ入りカシミヤストールを巻き付けたオレンジのオーバーコートにも、キルティング加工が施されている。
ジャケットやブラウスなど、上半身はアームから袖にかけてのこだわりが見て取れる。格子柄のジャケットには、アーム部分を楕円形にくり抜いたかようなディテールを配して。シャツの袖は深い切込みを入れてスナップボタンで開け閉めできる仕様に。ストライプを走らせたスタンドカラーのブラウスは、手首に華奢なリボンを結んだ。
なお、本コレクションから新たにメンズラインも発表。メンズでは"ユニセックス"というアプローチではなく、"男性による男性の為の服"を追及していく。ランウェイでは、ウジョーのアイコニックなテーラードジャケットや、キルティングのライニングをちらりと覗かせたチェック柄コートなどが展開された。