ホワイト マウンテニアリング(White Mountaineering)の2013年春夏コレクションが発表された。テーマは、“TRAINING DAY”。ショーが始まるまで、フロアではストリートバスケットボールチームがシューティングの練習をしたり、ゲーム形式でダンクを決めたりと、まさに 「トレーニング」中。シリアスな試合とはまた違う、彼らの肩の力を程よく抜きながらスポーツを楽しむ雰囲気がバスケットボールの聖地である代々木体育館に満ちていた。
目を引くのは、今季のメインカラーのネイビー。デザイナーの相澤はこのカラーについて「一番強く見えるカラーかなと。強いって言うのは、色んな意味があると思うんですけど、単純に力強く見えるっていうのと、洋服として存在感がある。そんな力強さがあるカラーだと思います」と答えた。加えてグレーやベージュのナチュラルカラーと、イエローやオレンジといったアクセントカラーが絶妙に配されて、よりネイビーを引き立てた。
テニスや卓球といったスポーツがヒントということもあり、アイビールックや60、70年代のテニスウェアのテイストが取り入れられた。ニットのカーディガンやベスト、と首元までしっかりとボタンを閉めたシャツというクラシカルで優等生を思わせる着こなしに反映されている。しかし忘れてはならないのが、あえて着崩したスタイリングで生まれた遊びの部分。ウィンドブレーカーなどのアウトドアテイストや、ニットキャップや現代的なスポーティな要素をミックスしたことで、新鮮さを感じさせる。
アウトドアの機能性とスポーツが持つエネルギッシュな雰囲気を、紳士的というキーワードによって全体をクリーンな印象へと仕上げたコレクション。