2012年10月18日(木)に発表された、ニッツ シュナイダー(NITZ SCHNEIDER)の2013年春夏コレクション。東コレ初参加となった今季、旅行をコンセプトに、ニューヨークから女の子が旅行をするというイメージでコレクションをつくりあげた。
カジュアルとクールをミックスさせたスタイリングは、原宿・明治通りを歩く、モードとストリートの感覚をミックスしたファッションを楽しむ女の子たちからインスパイアされたという。
鮮やかなグリーンやブルーの色づかいは、ラグジュアリーな旅でのホテルのバーやシャンパンデッキでのシチュエーションをイメージしたもの。そこへ、リラックスしたクルーズをイメージした自然のモチーフや、さわやかなストライプ、都会の喧騒を表現した柄などが加わる。
アイテムはシャツやジャケット、スカート、パンツなどベーシックを基調としながらも、そのサイズ感やシルエットに、「今着たい」と共感できる現代の感覚が活かされている。行く先々でその土地の雰囲気を楽しみながら、それを自分らしいファッションへ昇華していく、そんな若者像がメンズ・ウィメンズ両方に表現されているようだ。
2007年から香港を拠点として活動していた同ブランドだが、現在は原宿に移っている。2つの都市の違いを、「香港もいいところをどんどん取り入れているが、東京は、さらにそこからそぎ落として、よりかっこよくなっている」と語るデザイナーの久賀俊介。東京のかっこよさをこれからもアジアに、そして世界に発信していくという大きな志が秘められた、東コレデビューとなった。