ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)は2020年夏コレクションを、フランス・パリで発表した。
会場は今シーズンもオペラ座でおなじみのガルニエ宮。今季はオペラ座の華やかな内壁に動物が交尾をする様子を投影し、サスティナビリティをユーモアたっぷりに伝える演出を施した。コレクションそのものも“これまでで最もサステナブル”と謳う通り、再生ポリエステル、オーガニックコットン、サステナブル ラフィアなど環境に配慮したエコフレンドリーな素材を今まで以上に取り入れたものだ。
今季掲げたのは自由奔放なスピリットを持ち、ワイルドなエネルギーが満ち溢れた女性像。そんな人物を、滑らかなシルエットと力強いグラフィックという二面性のある表現で、ランウェイに映し出していく。ディテールで目を惹くのは、アウターやシャツなどにあしらわれたスカラップレース。花びらのようなフォルムのスカラップは、モデルが歩くたびに揺れ動き、流れるように優美な洋服のシルエットを引き立てている。
スカートやパンツは、生命力やフェミニティを表現したという丸みを帯びたシルエットが印象的。バッグも丸いフォルムが魅力で、巨大なメタルフレームにエコオルターナッパレザーをハンドメイドで巻き付けた半円形バッグなどが登場した。
エネルギッシュなグラフィックを象徴するのがストライプ。ニットウェアには、大胆なカラーコントラストで描いて。ステラ マッカートニーがイギリスの田舎をサイクリングしていた時に撮影した花の写真をプリントしたドレスには、放射状のストライプをあしらっている。
足元は、ウッドブロックヒールを採用したエフォートレスなグラディエーターサンダルが主流。スクエアトゥのニーハイ、アンクル丈、ミュールなど様々なバリエーションが用意されている。