ショーが終わりを告げると、観客の1人が「ブラボー!」と叫ぶ。そんな称賛の合図を待っていたかのように、会場には大きな拍手が堰を切ったようにワッと巻き起こった。この4半世紀の中で、デザイナー皆川が丁寧に取り組んだ洋服作りの姿勢は、おそらくこれからも変わることがなく、人々に感動を与え続けるだろう。コレクションタイトル「ミナ ペルホネン 1995-2020 → SS/AW COLLECTION "TIME・ME・IT"」の中には、これからもその意志を引き継ぐことを意味する「→」の記号が含まれてるのだから。