昨晩は虫の音やカエルの鳴き声を楽しめたが、朝は陽光を受けて青々とした葉を茂らせる木々や、ゆっくりと花開く蓮を目にすることができた。緩やかな時の流れを自然から感じ取ることができる、贅沢な時間だ。
10:00 口琴作りにチャレンジ「タイヤル族のしらべ」
「タイヤル族のしらべ」は、台湾三大原住民であるタイヤル族の生活文化・信仰・哲学を学ぶとともに、彼らのコミュニケーションツールである口琴(こうきん)を製作することができる約1時間半ほどのアクティビティ。
参加者は彫刻刀で竹を削って口琴を作り、出来上がった口琴を鳴らすことに挑戦するのだが、実はこれが至難の業。音を鳴らすのにコツが必要で、筆者を含め、参加者全員が悪戦苦闘...。「鳴った!」「鳴らない...」と一喜一憂しつつ、同じテーブルの参加者とくすりと笑いあう瞬間も楽しい。
講師はタイヤル族文化伝承の第一人者。参加者全員を巻き込んで楽しくレッスンをしてくれるので、アクティビティが終わる頃には会場全体が和気あいあいとした雰囲気に。民族衣装を纏っての記念撮影にも応じてくれた。
谷關とタイヤル族の結びつきは強く、この地で温泉を発見したのもタイヤル族とされている。「星のやグーグァン」の敷地もかつて彼らが狩りや山遊びを行っていた場所で、「ウォーターガーデン」内の松には、タイヤル族が明かりの燃料として樹脂を採取した跡をあえて残しているという。
<タイヤル族のしらべ>
日程:毎週金・土・日曜日
時間:10:00〜11:30
料金:無料 定員12 人
場所:多目的室(星のやグーグァン施設内)
予約:フロントにて当日9:00 までに予約
備考:都合により、開催日が変更になる場合がある。
11:15 “食べるお茶”を楽しむ「谷茶の時間」
季節に合わせて、谷關の食文化にちなんだ「星のやグーグァン」オリジナルスイーツを提供する「谷茶の時間」も人気コンテンツの1つ。今回は、中国からの移民である客家(ハッカ)が、客人をもてなす際に振舞うお茶「摺茶(れいちゃ)」を味わうことができた。
「摺茶」は滋養強壮に効くとされており、三国時代にも飲まれていたとのこと。緑茶、ゴマ、ピーナッツなど20種類の材料をすり鉢ですり潰して作るお茶だ。レクチャーを受けながら、実際に「摺茶」作りを体験することもできる。出来上がったお茶は優しい甘みと、とろりとしたのど越しが特徴で、満足感のある一杯。“食べるお茶”とも呼ばれていると聞いて納得。
<谷茶の時間>
開催日:毎日
時間:10:30〜11:30
場所:1階「湯上り処」
料金:無料
12:30 「ウォーターガーデン」を眺めながら昼食
昼食の献立は、天ぷらと焼鮭を中心とした特製昼御膳。「ダイニング」はガラス張りとなっており、先ほど散策した「ウォーターガーデン」が一望できる設計。美しい風景を眺めながら食事を楽しむことができる。
<昼食>
時間:12:00〜14:00(最終入店)
場所:1階 ダイニング
料金:1,365台湾ドル(約4,914円)
※価格は税込。サービス料10%別途。※事前予約不要。