半露天風呂の横には、風を感じながらゆったりと寝転がってくつろげる大きなソファも完備。バスローブも用意されているので、湯上りはソファでまどろみ、また気が向けば湯に浸かるといった贅沢な時間を過ごすことができる。
温泉フロアの隣にある畳敷きの湯上り処は、い草の香りが心地よい空間。フロアの両側には窓があり、風が通り抜けるデザインになっているのもポイントだ。
6:30 目覚めると目の前に“屏風絵”のような絶景が
翌朝目覚めると、昨晩は暗くて確認することができなかった客室からの絶景を楽しむことができた。リビング・寝室のフロアには天井の高さまで張られた大きなガラス窓を配しており、時間とともに移り変わる屏風絵のような風景が広がる。
筆者が宿泊したのは、目下に大甲渓(だいこうけい)と呼ばれる河川を望む山側の客室。階下の温泉フロアでも絶景を眺めることが可能で、ルーバーを開ければ、山の風景を楽しみながら入浴できる。
7:00 身体がポカポカ温まる「朝のお目覚め水」
早起きしたら体験したいのが、「朝のお目覚め水」。台湾三大原住民族であるタイヤル族に親しまれているスパイスとジンジャーを合わせたホットレモンとなっており、一口飲んだだけで体がポカポカと温まった。
<朝のお目覚め水>
時間:6:30~7:30
場所:1階 ダイニング
7:30 森の空気をたっぷりと吸い込む「氣循森呼吸」
氣循森呼吸(きめぐりしんこきゅう)は、気功をベースにした深呼吸と軽いストレッチを組み合わせたオリジナル体操を行うアクティビティ。朝日が差し込む「ウォーターガーデン」で木漏れ日を浴びながら、森の空気をたっぷりと吸い込み、良い気を身体にめぐらせる。
<氣循森呼吸>
開催日:毎日
時間:7:30~8:00
場所:1階 ウォーターガーデン
料金:無料
8:00 朝食で台湾式のお粥に舌鼓
朝食を取るために1階「ダイニング」へ。朝食は台湾式・和食・洋食の3種類が用意されているが、台湾式を選択。台湾式朝食は、帆立の貝柱と鶏の出汁でじっくりと炊き上げたお粥に、台湾で親しまれている煎り落花生、カジキのデンブ、ザーサイ、ピータン、豆腐を発酵させた腐乳、桜エビ、XO醤など7種類のトッピングを添えたものだ。
付け合わせは、紹興酒で蒸した鶏肉、茄子の南蛮漬け、台湾ではポピュラーな野菜である金針(キンシン)のお浸し。ドラゴンフルーツやパパイヤといった南国フルーツや、台湾の伝統的なスイーツ「豆花(トウファ)」が楽しめるのも嬉しい。
<朝食>
時間:7:00〜9:30(最終入店)
場所:1階 ダイニング
料金:1,050台湾ドル(約3,780円)※税・サービス料別
9:00 湧き水を活用した「ウォーターガーデン」を散策
食後は、谷關の豊かな湧き水を生かして設計された「ウォーターガーデン」を散策。どこにいても水の気配を感じる仕掛けがあり、水路を張り巡らせたウォーターガーデンには、いつでも心地よい水音が響いている。木々の間を縫って流れる水路の脇に咲く花々、トンボ、蝶々を眺める時間も楽しい。