温泉を存分に楽しんだ後には、レイクビューを望む湯上がり処でホッと一息つくのもいいだろう。
半個室の食事処では、北海道らしい食材をいかした会席料理を提供。アイヌ民族が交易の際に使用していた丸木舟をモチーフとした船形の器で提供するなど、「界 ポロト」らしい演出も見どころだ。
界ブランドのおもてなしのひとつである、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」。「界 ポロト」では、アイヌ民族が魔除けとして日常的に身に着けていた植物「イケマ」を使った魔除けのためのお守りづくりを体験できる。
「イケマ」は、土のような独特な香りをもち、アイヌ民族にとっては悪い物を遠ざける植物とされている。それを数種類のハーブと一緒にアイヌ文様の記された袋で包み、最後にモール温泉によって茶褐色に色づいたオリジナルの紐で封を閉じて仕上げる。
白樺林のロビーでは、湖から樽前山へと続く雄大な風景がお出迎え。ラウンジでは、アイヌ民族の人々の生活の中心であった囲炉裏の火を眺めながら、ゆっくりと寛ぎのひと時を過ごせる。
【詳細】
界 ポロト
開業時期:2022年1月14日(金)
住所:北海道白老郡白老町若草町1-1018-94
階数:地上4階
客室数:42室
料金:1泊 28,000円~(2名1室利用時1名あたり、サービス料込み、夕朝食付)
アクセス:JR白老駅より徒歩15分、新千歳空港より車で40分
TEL:0570-073-011(界予約センター)
2020年7月に誕生した「ウポポイ」は、存立の危機にあるアイヌ文化の復興と発展の拠点となるナショナルセンター。主に「国立アイヌ民族博物館」と「国立民族共生公園」で構成される。
「国立アイヌ民族博物館」は、先住民族アイヌを主題とした初の国立博物館で、アイヌ民族の視点で語る多彩な展示で歴史や文化を紹介する。一方「国立民族共生公園」は、多様なプログラムを通してアイヌ文化を学ぶことができるフィールドミュージアムとなっており、館内では、ユネスコ無形文化遺産に登録されているアイヌ古式舞踊の上演、木彫や刺しゅうなどの製作体験、食や伝統芸能にまつわるアイヌ文化体験を用意している。