アクオド バイ チャヌ(ACUOD by CHANU)の2021年春夏コレクションが、2020年11月23日(月・祝)に東京・青山で発表された。ランウェイには元ブルゾンちえみの藤原しおり、明日花キララらがモデルとして参加した。
アクオド バイ チャヌの今季のテーマは“Give Thanks in All Circumstances - thess 5:18”。新約聖書「テサロニケへの手紙」5章18節の一文を抜粋し、デザイナー・チャヌが現在抱く思いを洋服の上に落とし込んだ。
良い事だけでなく、苦難や逆境も“全ての事に感謝せよ”というメッセージを象徴するのが、マリアやキリストのグラフィック。コレクション内のアイコニックなデザインとして、シャツやTシャツなど多くのトップスに用いられてた。
グラデーションカラーで彩り、キリストのグラフィックを乗せたノースリーブのアイテムたちも目を惹く。ホワイトやブラックがメインとなるカラーパレットの中で、ミステリアスな表情共に存在感を放つ。
また、デザインにおけるキーポイントとなったのが、ジップやチェーンのディテール。ジップは、トップスの袖や襟、身頃、パンツの股下やポケットなど、至る箇所に縦方向に通すことでエッジィな印象をアイテムに生み出す。
さらにジップは、アイテムのそのものにも可変性を追加する。ジップを開閉することでシルエットを変化させることはもちろん、インナーとのレイヤードスタイルを構築したりと、スタイリングの幅を大きく広げることが出来るギミックだ。
そしてチェーンはジップのタブに連結させる形で施した。歩く度に揺れ動くチェーンも、ジップと同様にスタイリングにアクセントを加える要素となっている。