エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)は、2021-22年秋冬メンズコレクションを発表した。
洗練された佇まいに、心躍るようなポップさを携えた今季のテーマは「In a pop mood -ポップな気分で-」。エンポリオ アルマーニが誕生した1980年代のムードが漂う中で、エレガントながらも程よくリラックスしたスタイルが展開された。流れるような仕立てが織り成す、柔らかな上品さに注目だ。
肩をややドロップさせ、曲線的なラインを描くジャケットや、たっぷりとしたドレープを効かせたワイドパンツなど、緩やかなシルエットがコンフォートな雰囲気を生み出している。加えて、アノラックパーカーやハーフジップのプルオーバー、ざっくりと編み込んだニットなど、アクティブなウェアやカジュアルなピースを組み込むことで、リラクシングなムードを形成。上品に仕立てられたカジュアルウェアが、エレガンスとリラックスの絶妙なバランスを生み出している。
アイキャッチなのは、グラフィカルなテキスタイルやディテールだ。ベロアジャケットや艶やかなレザープルオーバーには、刺繍で波打つような抽象柄をあしらい、アーティスティックな雰囲気に仕上げている。
その他にも、モノクロームのグラデーションを描くコートや、陰影を用いて表情豊かに仕上げた幾何学柄のジャケット、ヘリンボーンモチーフのアウターなどが登場した。艶やかなシープスキンとソフトなニットをパッチワークしたブルゾンは、質感のコントラストによって独特な存在感を放っている。
色使いが特徴的なウィメンズと連動した、差し色を効かせたスタイルも印象的。縄目模様のような柄を配したしなやかなジャカードのセットアップや、グレーのダブルブレストジャケットとパンツのセットアップには、フューシャピンクのインナーを合わせてヴィヴィッドなアクセントをプラスする。
また、ウィメンズと同様に、コレクションの終盤にはブラックを基調としたルックが登場。細かいドットを配したベルベットのセットアップや、きらびやかなジャケット、繊細かつデコラティブなシャツ、ビーズ刺繍を施したフード付きジャケットなど、“ブラック”の多彩な表情を描き出した。