企画展「猪熊弦一郎展 いのくまさんとニューヨーク散歩」が、香川の丸⻲市猪熊弦一郎現代美術館にて開催。なお、2021年8月17日(火)から9月5日(日)までは臨時休館となる。

猪熊弦一郎のニューヨーク時代を紹介

香川に生まれ、昭和期に活躍した画家・猪熊弦一郎は、戦前はパリ、戦後は東京、ニューヨーク、ハワイと国内外で活躍した。企画展「猪熊弦一郎展 いのくまさんとニューヨーク散歩」では、1950年代半ばから約20年にわたる猪熊のニューヨーク時代に着目し、その時代背景とともに画業を紹介する。

第二次世界大戦後のニューヨークには、世界中からさまざまなアーティストが集まり、パリに代わる芸術の中心地となっていた。この地に居を構えた猪熊は、美術館やギャラリーで名画や最先端の美術を鑑賞し、高層ビルや斬新な建築物を眺め、パレードや路上ライブを楽しみ、路地裏の落書きを写真に収めるなど、ニューヨークでの生活を堪能した。

また、渡米後には、それまでの具象から抽象へと表現を変化させ、個展を10回開催するなど、精力的な創作活動を展開した。

絵画に加えて初公開の映像などを展示

本展では、《The City (Green No.4)》や《タクシー》といったニューヨーク時代の作品を展示するのみならず、猪熊が8ミリフィルムで撮影したニューヨークの映像5本を初公開。加えて、さまざまなギャラリーから送られてきた展覧会の案内状やポスターなど、当時のニューヨークのアートシーンの熱気を感じられるダイレクトメールも初公開となる。

岡本仁・河内タカが展覧会を「編集」

なお、本展は、数々の雑誌や書籍を編集、執筆してきた編集者の岡本仁を「編集⻑」に、⻑年ニューヨークに暮らし、欧米の近現代の芸術文化を日本に伝えてきた河内タカを「副編集長」に迎えての開催。岡本と河内が選んだ作品と資料により、猪熊のニューヨーク時代の画業と当時のニューヨーク文化を、雑誌をめくるようにテンポよく紹介する。

展覧会概要

企画展「猪熊弦一郎展 いのくまさんとニューヨーク散歩」
会期： 2021年6月19日(土)〜9月5日(日)
※8月17日(火)〜9月5日(日)は臨時休館
会場：丸⻲市猪熊弦一郎現代美術館
住所：香川県丸⻲市浜町80-1
開館時間：10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日：月曜日(8月9日(月・休)は開館)、8月10日(火)、臨時休館期間
入館料：一般 950円(760円)、大学生 650円(520円)
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※高校生以下または18歳未満、丸亀市在住の65歳以上、各種障害者手帳の所持者と介護者1名は無料
※常設展の観覧料含む

※画像の無断転載を禁ずる。

【問い合わせ先】
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
TEL：0877-24-7755