今シーズンは、いつも以上にカラフルな色使いも印象的でした。コレクションを作るうえで、配色はどの段階で決めているのでしょうか?ワードローブよりも先に、カラーが思い浮かびますか?
はい。多くの場合、ワードローブよりもカラーのほうが、先に思い浮かびます。何故なら、カラーはシルエットに大きく影響する大切な要素だからです。
同時に僕にとって、ハイブリッドなカラーパレットへの探求は、ブランドにとっても、現代の世界にとっても、これまでにない“新しさ”をもたらす重要なものだと感じています。
コレクション制作の上で、最大のモチベーションは何でしょう?
JW アンダーソンのコレクションは、シーズンごとに異なるタイプのキャラクターを作り上げているため、毎シーズン新たなキャラクターに出会えることが、僕にとってのモチベーションとなっています。その時その瞬間に出てくるキャラクターが一体誰なのか、見つけ出そうとする感覚が好きなんです。
あなたは、JW アンダーソンだけでなく、ロエベのクリエイティブディレクターを兼任されていらっしゃいます。年に複数回のコレクション発表を両方のブランドで、かつメンズウェア&ウィメンズウェアも手掛けていますが、一体全体どのように両立されているのでしょうか?
僕はただ、自分がやっていることを楽しんでいるだけなんです。コレクションを作ることも、洋服づくりを通した新たな発見にも、僕はずっと夢中なんですよ。僕は、自分が情熱を傾けられるものである限り、いくらでもマネージできると思うんです。何故ならそのマインドさえあれば、常に何か刺激的なものを見つけることができますからね。
あなたの人生にとって、ファッションとはどんなものですか?
僕にとってのファッションとは、“個人的な発見”のようなものだと思います。非常に個人的な航海の一種というべきですかね。
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