映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』が、2022年2月11日(金)新宿ピカデリーほかで全国公開される。主演アンドラ・デイは、2021年のゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。
映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』は、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性で現代のアーティスト達に影響を与え続けている伝説のジャズシンガー、ビリー・ホリデイの壮絶な人生を描いた作品。
地上にひとつしかないと称えられた歌声で、多くの人々を魅了していたビリー・ホリデイ。そんな彼女は、長きに渡り執拗にFBIに追い続けられた。理由は、彼女の大ヒット曲で人種差別を告発する禁断の楽曲「奇妙な果実」を歌い続けたから。ビリーは「披露したら逮捕する」と脅されながらも、「この歌だけは捨てない」とはねのけて、ステージに立ち続けた。
ビリー・ホリデイの人生をFBIとの対決に焦点を当てて描くのは、『大統領の執事の涙』で知られるリー・ダニエルズ監督。長編二作目の『プレシャス』でアカデミー賞2部門受賞4部門ノミネートを果たし、社会派の深淵なテーマをエンターテイメントに昇華する手腕が評価されている。
主演は、グラミー賞ノミネート歌手のアンドラ・デイ。映画初出演でありなが、その圧倒的な歌唱力で名曲の数々を歌い上げ、2021年のゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞。また、アカデミー賞主演女優賞にノミネートを果たすなど、数々の映画賞に輝いた。
<登場人物&キャスト>
・主人公ビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)
・連邦麻薬取締局長官アンスリンガー(ギャレット・ヘドランド)
ビリー・ホリデイを執拗に追いかける。
・黒人捜査官ジミー・フレッチャー(トレヴァンテ・ローズ)
頬を寄せ合いダンスをするシーンもあるが、彼はFBIの罠か、それとも愛故か...?
プラダ(PRADA)とのコラボレーションによる華やかな衣装にも注目。リー・ダニエルズ監督は、ビリーの美意識の真髄を捉えたいと考え、個人的な付き合いのあったミウッチャ・プラダに協力を依頼。プラダの2014年春夏コレクションに着想を得たドレスをはじめ、フレアパンツスタイル、オープンカラーシャツルックなど、ビリーの美意識を落とし込んだ衣装を作り上げた。
衣装デザインを担当したのはパオロ・ニードゥ。『セックス・アンド・ザ・シティ』などで衣装デザイナーアシスタントを務め、リー・ダニエルズが製作したTVシリーズ「Empire 成功の代償」でエミー賞に4度ノミネートされた経験を持つパオロは「私はプラダのアーカイブとホリデイの衣装を徹底的に調べ、デザインの説明書をまとめていった。最初は正確な再現にすべきだと考えていたが、『伝記ではなく芸術を作る』というテーマに決めた」とそのこだわりを語っている。
<映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』あらすじ>
「ビリー・ホリデイを止めろ! 彼女の歌声が人々を惑わせる」。1940年代、人種差別の撤廃を求める人々が、国に立ち向かった公民権運動の黎明期。アメリカ合衆国政府から、反乱の芽を叩きつぶすよう命じられたFBIは、絶大なる人気を誇る黒人ジャズシンガー、ビリー・ホリデイにターゲットを絞る。大ヒット曲「奇妙な果実」が運動を扇動すると危険視し、黒人の捜査官ジミー・フレッチャーをおとり捜査に送りこんだのだ。だが、逆境に立てば立つほど、ビリーの圧巻のステージパフォーマンスは輝きを増し、肌の色や身分の違いを越えて全ての人を魅了する。やがてジミーも彼女に心酔し始めた頃、FBIが仕掛けた罠、そしてその先に待つ陰謀とは──?
【詳細】
映画『ザ・ユナイテッド・ステイツ vs.ビリー・ホリデイ』
公開日:2022年2月11日(金)新宿ピカデリー他全国公開
監督:リー・ダニエルズ
脚本:スーザン=ロリ・パークス
原作:「麻薬と人間 100年の物語 薬物への認識を変える衝撃の真実」ヨハン・ハリ著(作品社)
音楽:クリス・バワーズ『リスペクト』
出演:アンドラ・デイ、トレヴァンテ・ローズ、ギャレット・ヘドランド
原題:THE UNITED STATES VS. BILLIE HOLIDAY/2021年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/131分/字幕翻訳:風間綾平/配給:ギャガ