大阪中之島美術館では、開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像」を、2期にわたって開催する。第1期は2022年4月9日(土)から7月3日(日)まで、第2期は8月6日(土)から10月2日(日)まで。

「大阪」をテーマに美術・デザイン作品を紹介

明治から現代へと時代が移り変わるなか、大阪は近代化の道を歩んで戦禍を経験し、そして今なお大都市であり続けている。大阪中之島美術館開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像」では、「大阪」をテーマに、美術とデザインを両輪とする同館のコレクションを中心に紹介。前期は戦前に、後期は戦後に焦点を合わせた展示を行う。

第1期：明治から戦前の昭和

第1期は、大阪中之島美術館が所在する中之島を起点に、明治から戦前の昭和に至る大阪の表情を紹介。明治維新とともに近代都市へと歩み始めた大阪は、大正期には日本一の人口を誇り、「大大阪」と呼ばれるまでに成長。芸術もまた、多様な産業から刺激を受けつつ、独自の発展を遂げていった。

会場では、活気に溢れる戦前の大阪を、絵画や写真、ポスターなど約270点とともに展観。洋画家の佐伯祐三や小出楢重、新版画を代表する風景画家・川瀬巴水など、“水都”・大阪を描いた作品を展示するほか、山田伸吉《禁断の楽園 松竹座 The Captain's Daughter》や片岡敏郎《赤玉ポートワイン》などレトロなポスターも多数出品される。

第2期：戦後復興から現在へ

一方で第2期は、戦後復興に始まり1970年の大阪万博を経て現代に至る、大阪という大都市の発展と変貌の軌跡に着目。家電や工業化住宅など、現代の日常生活で当然のように使われているものは、かつては新しいライフスタイルを象徴するものであった。多彩な「もの」が溢れるようになったこの時代には芸術も活発化し、広告は華やかな競争の場となった。

会場では、絵画やポスターのみならず、家電屋実物大工業化住宅も含めた約300点から、戦後大阪の歩みをたどってゆく。

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展覧会概要

大阪中之島美術館開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像」
会期：
・第1期 2022年4月9日(土)〜7月3日(日) (5月17日(火)より一部展示替え)
・第2期 2022年8月6日(土)〜10月2日(日)
会場：大阪中之島美術館 4階展示室(第1期)・5階展示室(第2期)
住所：大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開館時間：10:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日：月曜日(5月2日のぞく)
観覧料：一般 1,200円(1,000円)、高大生 800円(600円)、小中生 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※第1期＋第2期セット券も販売(一般 2,000円、高大生 1,200円、小中生 無料、団体料金は各200円引き)、ただし第1期の会期終了までの限定販売
※臨時休館の場合あり

【問い合わせ先】
大阪中之島美術館
TEL：06-6479-0550 (代表)