JR三ノ宮新駅ビル及び三宮周辺地区の再整備により、商業ゾーン、ホテル、オフィス、広場空間を備える新駅ビルが誕生。2023年度に着工、2029年度に開業予定だ。
1日70万人超の乗降客数があり、神戸空港や山陽新幹線の新神戸駅にも至近の好立地で、神戸エリアのハブ的役割を担う神戸・三宮駅。一方で、三宮駅周辺は、これまで「乗換動線がわかりにくい」「駅から周辺のまちへのつながりが弱い」といった課題を抱えてきた。
今回の再開発では、その課題を解消し、JR三ノ宮駅、地下鉄三宮駅、阪神神戸三宮駅、阪急神戸三宮駅、ポートライナー三宮駅といった、三宮周辺の6つの駅があたかも1つの大きな駅となるような空間づくりを目指す。駅と駅、駅と周辺のまちをつなぐ「えき≈まち空間」を創出し、人と公共交通優先の空間“三宮クロススクエア”を段階的に整備。神戸の玄関口となるようなまちづくりに神戸市、JR西日本、URが連携して取り組んでいく。
再開発において賑わい創出の核と言えるのが、JR西日本が進めるJR三ノ宮駅新駅ビル開発計画。店舗面積約19,000㎡を誇る商業施設は、神戸の産業や食文化を背景とした“モノ提案”と、生活を豊かにする“コト・トキ提案”を通し、リアルとオンラインを組み合わせた“神戸ならではの価値”を提供する。
また、駅ビル内には食・アート・音楽イベントとも連動するホテルも開業予定。約250室の客室と、上質で洗練されたロビー空間を設え、多様な文化を体験できるホテルを目指す。
駅前広場直上には、デッキを整備し、居心地の良い待合空間を形成。既存の商業施設「ミント神戸」のほか“三宮クロススクエア”と連動し、恒常的なにぎわいの場所を創出する。
JR三ノ宮駅新駅ビル開発計画
着工予定:2023年度
開業予定:2029年度
所在地:神戸市中央区雲井通8丁目1-2
用途:商業、ホテル、オフィス
総事業費:約500億円
敷地面積:約8,600㎡
延床面積:約100,000㎡
階数:地下2階、地上32階、塔屋2階
高さ:約160m