星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」が、2022年11月25日(金)、長崎県・雲仙温泉に「界 雲仙」を開業する。
長崎県・雲仙温泉は、雲仙天草国立公園に位置し、立ち込める噴気や湯気、そして硫黄の香りが漂う温泉地。日本が鎖国していた時代に出島を通じ、オランダ商館医のケンベルやシーボルトが訪れたとされ、海外諸国と歴史的な繋がりもある場所だ。
「界 雲仙」は、その歴史にちなみ、様々な人や文化が行き交う中で発展してきた、和(日本)、華(中国)、蘭(オランダ)の要素が混ざり合う長崎文化を取り入れた、異国情緒あふれる設えの温泉宿だ。同年8月には「界 由布院」、11月に「界 出雲」を開業し、「界 雲仙」は22施設目の宿となる。
大浴場には、オランダから伝わった硝子工芸品であるステンドグラスが施され、外光が差し込む時間帯には、色とりどりの鮮やかな光が湯面に映り込み美しく輝く。内風呂には、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」2つの浴槽を用意する。
6階建ての客室棟には、長崎文化の和華蘭から着想を得た、ご当地部屋全51室を設ける。たとえば、スタンドライトには、オランダから伝わった硝子工芸品のステンドグラスをモチーフにし、鮮やかな赤や青の色合いを和紙で表現するなど、和華蘭の要素を融合した。
「客室付き露天風呂」も用意。全51室中16室が「和華蘭の間(客室付き露天風呂)」だ。湯浴みをメインに楽しむ客室として、あえて「客室付き露天風呂」と名付けた室内は、リビングルームを取り払い入浴と休息を交互に楽しめるよう露天風呂とベッドルームの境界に「湯上がり処」を設置。心置きなく入浴を堪能できる客室に仕上げた。
界 雲仙の夕食は、半個室のある食事処で会席料理を提供。「豚角煮」をリエットにした先付、雲仙温泉名物の「湯せんぺい」「宝楽盛り」、そしてメインには「あご出汁しゃぶしゃぶ」と長崎の食材や、和華蘭からインスパイアされた彩り豊かな器や料理の数々が並ぶ。
【詳細】
「界 雲仙」
開業日:2022年11月25日(金)
住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙321
敷地面積:7,422平米
建築面積:1,525平米
延床面積:5,689平米
階数:6階建(客室棟)
客室数:51室
料金:1泊25,000円~(2名1室利用時1名あたり、夕朝食付)
※サービス料込
アクセス:JR諫早駅より車で約1時間、長崎空港より車で約1時間半