映画『勝手にしやがれ』4K レストア版と『気狂いピエロ』2K レストア版が、2022年4月15日(金)より全国の劇場で順次公開される。
映画『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』は、1960年代に公開されたジャン=リュック・ゴダール監督による作品。1950年代後半にフランスで始まった“新しい波”を意味する映画運動ヌーヴェル・ヴァーグを世界に知らしめた『勝手にしやがれ』、そしてヌーヴェル・ヴァーグの最高到達点ともされる『気狂いピエロ』は、共にジャン=リュック・ゴダールを代表する作品だ。
『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』の両作品に出演し、鮮烈な存在感を放ったのが、フランスの国民的スターとなったジャン=ポール・ベルモンド。今回は、2021年9月6日、88歳でこの世を去ったジャン=ポール・ベルモンドに哀悼を込めて、2作品を日本の劇場で公開する。
2020年の公開60周年を記念して作られた映画『勝手にしやがれ』4Kレストア版は、日本初公開。色味は撮影の故ラウル・クタールが監修した2009年のレストア版を模範し、サウンドもオリジナルネガから起こした、レストアの“決定版”だ。28歳のジャン=リュック・ゴダール、26歳のジャン=ポール・ベルモンド、20歳のジーン・セバーグが作り上げたヌーヴェル・ヴァーグ不滅の金字塔が、現代に蘇る。
<映画『勝手にしやがれ』あらすじ>
自動車泥棒でマルセイユからパリへの逃走中警官を殺した男。かつて南仏でベッドを共にした新聞記者志望のアメリカ人留学生のアパートへ転がり込む。金を調達し二人でイタリアへ逃れようとする男と夢をかなえようとする女の行く末は…。
映画『気狂いピエロ』2Kレストア版は、鮮やかな色と音を、可能な限り蘇らせた2015年の2Kレストア版。35歳のゴダールが、長編10作目で到達したヌーヴェル・ヴァーグの頂点とも評されている。『勝手にしやがれ』以来の盟友である撮影のラウル・クタール、ゴダールのミューズでありながら、ゴダールと離婚したばかりのアンナ・カリーナ、『勝手にしやがれ』でスターとなり、この映画でゴダールと決別することになるベルモンド。各自がキャリアの岐路に立ちながら、それぞれの才能を惜しみなく発揮した。
<映画『気狂いピエロ』あらすじ>
パリで金持ちの妻との生活に辟易している男。偶然ベビーシッターにやって来たかつての恋人。彼女を家に送り一夜を共にするも、翌朝知らない男の死体が転がっていた。事情の分からぬまま、彼女の兄がいるという南仏に向かう…。
なお、映画の公開を記念し、スローブ イエナ(SLOBE IENA)、シャルル シャトン(Charles Chaton)、オペークドットクリップ(OPAQUE.CLIP)では、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』をモチーフにしたウェアやグッズを販売。
中でも注目は、シャルル シャトンが展開する『気狂いピエロ』のワンピースだ。アンナ・カリーナ演じるマリアンヌの衣装を、忠実に再現している。
【詳細】
映画『勝手にしやがれ』4K レストア版
映画『気狂いピエロ』2K レストア版
公開日:2022年4月15日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国順次公開
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
応援:スローブ イエナ『勝手にしやがれ』、シャルル シャトン『気狂いピエロ』、オペークドットクリップ『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』
配給:オンリー・ハーツ