ミナ ペルホネン(minä perhonen)の2022-23年秋冬コレクションが発表された。
今シーズンのミナ ペルホネンは、静寂な冬の森や、空想の風景からインスピレーションを得た「Dream Forest」がテーマ。現実世界の植物や動物を題材にしながらも、脈絡のないモチーフの掛け合わせや、連続性のある不均一なパターンを取り入れることで、現実と空想の狭間にあるかような、幻想的なコレクションを作り上げている。
「フォレストヴィレッジ(forest village)」のワンピースは、今季のクリエーションを象徴するかのようなアイテム。森の中にある小さな村の湖に、渡り鳥がやってくるという空想世界を表現している。冬の冷たい景色の中にありながら、村の家々は、蠟燭の灯りや陽の光を思わせるかのように色付く。森の静けさの中から、温もりが溢れ出ているかのようだ。
夢に登場する不思議な物語を表現したのが「フォレストダイヤモンド(forest diamond)」のアウター。記憶と想像が混ざり合い、様々なシーンが繋がりあうことで出来上がる夢の物語を、リズミカルなダイアモンド柄に昇華した。
コレクション全体に華やかさをもたらしているのが、「スウィングカメリア(swing camellia)」のコート。寒い季節に固い蕾を花開かせる力強さと、散り際の儚さ、その両方を秘める椿を、立体的で奥行きのあるモチーフとして配した。
photograph: Hua Wang
hair and make-up: Taeko Kusaba
model: Julia Shortreed