展覧会「ボテロ展 ふくよかな魔法」が、名古屋市美術館にて、2022年9月25日(日)まで開催される。
フェルナンド・ボテロは、1932年、南米・コロンビアに生まれた芸術家だ。ボテロが手がける絵画作品の特徴は、その丸くふくよかな姿。楽器や果物から、動物、そして人物まで、いずれも膨らんだ形で描かれ、ユーモアやアイロニーを絡めつつ表現されている。
ボテロのこうした作風が生まれたのは、彼が24歳の時のこと。マンドリンを描こうとしたボテロは、楽器の音響孔を実際よりも小さく描き入れた。すると、この小さな孔との対比によって、マンドリンの丸いボリューム感がより際立つことに気付き、この造形の豊かさを展開させてゆくことに。そして1963年、メトロポリタン美術館で《12歳のモナ・リザ》が展示されると、その名は広く知られるようになったのだった。
「ボテロ展 ふくよかな魔法」は、日本では26年ぶりとなるボテロの展覧会。初期から近年まで、世界初公開作品を含む油彩、水彩、素描70点を紹介する。なかでも、ボテロが描き続けるテーマのひとつである「モナ・リザ」作品から、2020年に制作された《モナ・リザの横顔》が世界初公開される機会となる。
展覧会「ボテロ展 ふくよかな魔法」
会期:2022年7月16日(土)~9月25日(日)
会場:名古屋市美術館
住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25 (芸術と科学の杜・白川公園内)
開館時間:9:30〜17:00
※金曜日は20:00まで(9月23日のぞく)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月18日(月・祝)、8月15日(月)、9月19日(月・祝)は開館)、7月19日(火)、9月20日(火)
観覧料:一般 1,800円(1,600円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※名古屋市交通局発行の「ドニチエコきっぷ」「一日乗車券」を当日利用して来館した場合、当日料金から100円割引
※障害者、難病患者は、手帳または受給者証(ミライロID可)の提示により本人と付添者2名まで、当日料金の半額で観覧可
※「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で当日料金から200円割引
※国際芸術祭「あいち2022」現代美術展チケット(1DAYパス、フリーパスいずれも可)の持参者は、当日料金から100円割引
※割引の併用不可
【問い合わせ先】
名古屋市美術館
TEL:052-212-0001