特別展「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」が、愛知の名古屋市美術館にて、2025年1月11日(土)から3月23日(日)まで開催される。東京ステーションギャラリーでも開催された巡回展だ。
20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト、ジャン=ミッシェル・フォロン。ルネ・マグリットの壁画に触発されて美術家を志したフォロンは、21歳でフランス・パリに移り、1960年代にはアメリカの有力誌『ザ・ ニューヨーカー』や『タイム』などの表紙を飾るようになる。その後、グラフィックデザインや版画、水彩画、文学作品の挿絵、舞台芸術など、多岐にわたる分野で活躍した。
フォロンの作品の特徴は、柔らかな色彩と軽やかなタッチ。そこには、幻想的でありつつ、どこか人々の日常と繋がったイメージが繰り広げられる一方、環境破壊や人権など、現実に生じている問題への告発をも孕んでいる。
東京、名古屋、大阪を巡回する特別展「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」は、日本では30年ぶりとなる、フォロンの大回顧展。雑誌『ザ・ニューヨーカー』の表紙に用いられた《いつもとちがう》から、《グリーンピース 深い深い問題》や《欧州は人種差別に反対する》などのポスター、《月世界旅行》や《見知らぬ人》といった水彩、晩年の立体まで、約230点を一堂に集めて公開する。
特別展「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」
会期:2025年1月11日(土)〜3月23日(日)
会場:名古屋市美術館 企画展示室1・2
住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25 芸術と科学の杜・白川公園内
開館時間:9:30〜17:00(金曜日は20:00閉館)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、1月14日(火)、2月25日(火)
観覧料:一般 1.800円(1,600円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は、前売および20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
名古屋市美術館
TEL:052-212-0001