ヨシオ クボ(yoshio kubo)が2010A/Wコレクションを発表した。コレクションテーマは「悲しい森」。
前回までは、架空のものや今までにないようなものを作ろうとしてきたが、今回は逆にインスピレーションを自分で作り、それをもとにコレクションを作成。そのインスピレーションは自作の詩で、その詩のタイトルはテーマである「悲しい森」。暗い樹海の中で男がそこから抜けられないようなイメージ。
このイメージはデザイナー久保嘉男氏が映像が好きで、コレクションを映像仕立てにしようと思ったときに、「パッと樹海のような暗い映像を思いついた」ことがきっかけとなっている。
今回のコレクションはそんなイメージから、今まであまり使用していなかった黒が多く使用されており、最初と最後に登場するレイヤードのパンツやスカートなど、新しいシルエットの構築に力を入れた。また、セットアップで散りばめられている三角や四角のプリントが印象的。これに関しては、「人が思いつかないようなプリントにしたかった。」と語り、あえて自分でグラフィックをしたもの。