展覧会「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~」が、上野の森美術館にて、2022年11月22日(火)から2023年2月5日(日)まで開催される。京都、静岡、名古屋でも開催された巡回展だ。
「俑(よう)」とは、人間や動物をかたどった像である。古代中国では、死後の世界で被葬者を守るため、俑を添えて遺体を埋葬していた。特によく知られるのが、中国陝西省で発見された秦始皇帝陵の兵馬俑であり、1体ごとに異なる顔や体、服装をした等身大の兵馬俑約8,000体が地下に並べられていたのだった。
騎馬をかたどった俑は戦国時代にも作られていたものの、それらは極小であった。しかし、この戦乱を終結させ、中国史上初の統一王朝を打ち立てた秦の始皇帝陵においては等身大の兵馬用となり、その後、古代中国の黄金時代のひとつとされる漢の時代には、兵馬俑のサイズは再び小さくなった。このように古代中国の俑は、各時代においてその様式を変化させてきたのだ。
展覧会「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~」では、秦漢両王朝の中心地域であった陝西省の出土品を中心に、日本初公開となる貴重な文物を多数紹介。兵馬俑36体をはじめ、古代の青銅器の名品、そして漢の武帝が作らせたと伝わる秘宝「鎏金青銅馬」など、約200点の文物が一堂に会する。
展覧会「日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~」
会期:2022年11月22日(火)〜2023年2月5日(日)
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
開館時間:9:30~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:2022年12月31日(土)、2023年1月1日(日・祝)
観覧料:一般 2,100円、高校生・専門学校生・大学生 1,300円、小・中学生 900円、未就学児 無料
※2022年11月2日(水)10:00よりチケット発売開始予定
※日時指定予約制(当日の入場枠も儲けるが、来場時に予定枚数が終了している場合あり)
※小学生以下は保護者同伴で入場のこと
※学生券で入場の場合は学生証を提示(小学生のぞく)
※障がい者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、愛の手帳、被爆者健康手帳)の所持者は、本人および付添者1名まで入館無料(来館時に会場入口スタッフへ申出のこと、日時指定予約は不要)
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:050-5541-8600 (9:00~20:00)