展覧会「原広司 建築に何が可能か─有孔体と浮遊の思想の55年─」が、東京の国立近現代建築資料館にて、2022年12月13日(火)から2023年3月5日(日)まで開催される。
原広司(はら ひろし)は、1936年に生まれ、個人住宅から教育施設、美術館、そして駅舎や高層建築、ドーム建築といった大規模建築まで、幅広い建築を手がけてきた建築家だ。とりわけ、JR京都駅、大阪の新梅田シティ・スカイビル、そして札幌ドームなどはよく知られている。
また、原は、数学や哲学、芸術などの多様な視点から建築について思索を深め、日本の現代建築の発展にも寄与した。なかでも、1967年の著作『建築に何が可能か』において提示された「有孔体」と「浮遊」の思想は、その後の「反射性住居」、「多層構造」、「機能から様相へ」、「集落の教え」、そして「離散的空間」といった建築概念へと発展し、現代建築にも大きな影響を及ぼすこととなった。
展覧会「原広司 建築に何が可能か─有孔体と浮遊の思想の55年─」では、原広司の建築作品の根底にある「有孔体」と「浮遊」に着目。これら2つのテーマが、住宅から大規模建築、都市に至るまで、いかに具現化し、展開していったのかを、図面やスケッチとともに紹介する。
令和4年度展覧会「原広司 建築に何が可能か─有孔体と浮遊の思想の55年─」
会期:2022年12月13日(火)〜2023年3月5日(日)
開場:国立近現代建築資料館
住所:東京都文京区湯島4-6-15 湯島地方合同庁舎内
開館時間:10:00〜16:30
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、年末年始(12月26日(月)〜1月4日(水))、1月10日(火)
入場料:無料
【問い合わせ先】
国立近現代建築資料館
TEL:03-3812-3401