奈良の松伯美術館では、展覧会「上村淳之 文化勲章受章記念 こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」を、2022年12月6日(火)から2023年2月5日(日)まで開催する。
日本画家の上村松篁・淳之が手がける花鳥画には、人びとの日常の空間の再現ではなく、画家の「こころ」の中に創られた美しい世界が描かれているという。それゆえ、画家の心の成長に合わせて新たな美が見えるようになるのであり、デッサンや写生は、対象の本質を把握するとともに、自らの内面を確認作業であるといえる。
松篁・淳之の花鳥画の画面を構成する要素のひとつが、余白、すなわち具体性を持たない空間であり、淳之が「象徴空間」と呼ぶものだ。象徴空間は、気配や空気であり、その背後には不可視なもの、実在や心理、精神といった本質的なものを含んでいる。
展覧会「上村淳之 文化勲章受章記念 こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」では、上村松篁・淳之が手がけた花鳥画約90点を紹介。上村松篁の《兎1》や《真鶴》、上村淳之の《双鶴》や《水辺の四季》など、それぞれの「こころ」から生みだされた作品の世界に光をあてる。
展覧会「上村淳之 文化勲章受章記念 こころの花鳥画 上村松篁・淳之展」
会期:2022年12月6日(火)~2023年2月5日(日)
会場:松伯美術館
住所:奈良県奈良市登美ヶ丘2-1-4
開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、12月27日(火)~1月4日(水)は休館、1月10日(火)
入館料:大人 820円、小・中学生 410円
※20名以上の団体は1割引
※障がい者手帳の提示により本人および同伴者1名まで2割引
【問い合わせ先】
松伯美術館
TEL:0742-41-6666