「上村松園・松篁・淳之 三代展」が、東京富士美術館にて、2022年2月11日(金)から3月13日(日)まで開催される。
「上村松園・松篁・淳之 三代展」は、近代随一の婦人画家と謳われた上村松園(しょうえん)と彼女の息子松篁(しょうこう)、そして孫の淳之(あつし)の三代に流れる絵画芸術の系譜を辿る展覧会だ。
本展は、第1部「上村松園」、第2部「上村松篁」、第3部「上村淳之」の3部から構成。松伯美術館所蔵の作品を中心に、松園作品86点、松篁作品15点、淳之作品11点の絵画が展示される。
中でも見どころは、第1部の「上村松園」。ここでは彼女の生涯を大きく「建設期(明治期)」「模索期(大正期)」「大成期(昭和期)」の3章に分け、折々のエピソードや松園自身の言葉、遺品などを紹介。明治・大正・昭和と時代が劇的に変化を遂げる中で女流画家としての矜持を持って生き抜いた松園の信念や人間性、作品に込めた思いに迫る。
会場では、季節や日常の情緒といったものを超えて女性の内面の深淵を表現した代表作「花がたみ」をはじめ、振袖の色の艶やかさに目を奪われる「鼓の音」、ほおづえをついて空を見あげる女性の姿を描いた「待月」など、凛とした気高さと温もりをそなえた美人画を展示する。
また、20代の若き松篁が自然の美しさを装飾的に表現した「春園鳥語」、優しく繊細なタッチで鳥を描いた淳之の「月汀」などの花鳥画にも注目だ。なお、本展は上村淳之が特別監修を行う。
【詳細】
「上村松園・松篁・淳之 三代展」
会期:2022年2月11日(金)~3月13日(日)
※会期中、2月28日(月)に展示替えを行う。
休館日:月曜日
開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
会場:東京富士美術館 本館・企画展示室
住所:東京都八王子市谷野町492-1
入場料金:大人1,300(1,000)円、大高生800(700)円、中小生400(300)円、未就学児無料
※( )内は各種割引料金(20名以上の団体・65歳以上の来場者・メルマガ登録者ほか)