展覧会「文化勲章 三代の系譜 上村松園・松篁・淳之」が、東京の日本橋高島屋S.C. 本館にて、2024年4月17日(水)から5月6日(月・振)まで開催される。

上村松園・松篁・淳之の画業を紹介

展覧会「文化勲章 三代の系譜 上村松園・松篁・淳之」は、親、子、孫の3代にわたってそれぞれの日本画を追求してきた、上村松園、松篁、淳之の画業を、約50点の作品を通して紹介する展覧会だ。

上村松園：格調高い美人画

上村松園(うえむら しょうえん)は、明治・大正・昭和時代を生き、美人画の第一人者として女性として初の文化勲章を受賞した日本画家である。「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」を目指した松園の美人画は、格調高い気品を湛えている。本展では、世阿弥の謡曲『花筐』を題材に手がけた《花がたみ》、《楊貴妃》や《鼓の音》など、22点の作品を展示予定だ。

上村松篁：自然を描く新たな日本画表現

上村松篁(うえむら しょうこう)は、松園の息子として生まれ、幼少期より動植物を好んでいたという。また、東洋の古典絵画と西洋の立体表現を学ぶとともに、アジアやヨーロッパなどを訪れて現地の美術や気候風土にふれた松篁は、自然を描く新たな日本画表現を追求した。会場では、熱帯地方で目にした鮮やかな色彩を取り入れた《熱帯花鳥》や、枯れゆく椿とともに、春の訪れをほのめかす鳥や若葉を描いた《水温む》などを紹介する。

上村淳之：鳥を通して描きだす自然の神秘

松篁の息子、上村淳之(うえむら あつし)は、鳥の姿を通して、自然の神秘を表現してきたといえる。余白を重視する空間表現を極め、自然の鳥を描くことで自然そのものを描こうとする淳之の花鳥画は、松篁とは異なる位相にある。本展では、大阪新歌舞伎座緞帳原画の《四季花鳥図》、《夕日に》や《花の水辺II》などを展示する。

展覧会概要

展覧会「文化勲章 三代の系譜 上村松園・松篁・淳之」
会期：2024年4月17日(水)〜5月6日(月・振)
会場：日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
住所：東京都中央区日本橋2-4-1
開場時間：10:30〜19:30
※最終日5月6日(月・振)は18:00閉場
※入場はいずれも閉場30分前まで
入場料：一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料(要保護者同伴)
※( )内は前売料金(4月16日(火)まで、セブンチケット(セブンコード 104-185)、ローソンチケット(Lコード 32216)、イープラスにて販売)
※障がい者手帳、デジタル障がい者手帳の提示者本人および同伴者1名まで入場無料

■巡回情報
・京都髙島屋S.C.〈終了〉
会期：2024年3月6日(水)〜25日(月)
住所：京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52

【問い合わせ先】
日本橋高島屋
TEL：03-3211-4111(代表)