東海地方で2023年に開催される、おすすめの展覧会情報を特集。愛知や静岡、岐阜の美術館・博物館を中心に、各地の展覧会スケジュールを紹介する。各詳細からは、展示されるアート作品や観覧料などもチェックすることが可能だ。
愛知・名古屋のヤマザキマザック美術館で開催される特別展「レトロ・モダン・おしゃれ 杉浦非水の世界」は、日本のグラフィックデザインの先駆者、杉浦非水の展覧会。三越にまつわるデザインをはじめ、ポスターから書籍、雑誌、広告や商標、パッケージ、そして木版画集『非水百花譜』まで、約240点の作品を展観する。
「レトロ・モダン・おしゃれ 杉浦非水の世界」
会期:2023年10月27日(金)〜2024年2月25日(日)
会場:ヤマザキマザック美術館 (愛知県名古屋市東区葵1-19-30)
名古屋の松坂屋美術館で開催される展覧会「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」では、アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャによる、多岐にわたる仕事を紹介。デザインの仕事を中心に、ポスターや装飾パネル、油彩画、プライベートな写真などを展示する。
「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」
会期:2023年12月9日(土)〜2024年1月21日(日)
会場:松坂屋美術館 (愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館 7F)
愛知の名古屋市美術館で開催される特別展「開館35周年記念 ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、サグラダ・ファミリア聖堂を軸に、アントニ・ガウディの建築を紹介する展覧会。100点以上の図面や模型、写真、資料、最新の映像を通して、サグラダ・ファミリア聖堂の造形の秘密、そしてガウディ建築の特質を紹介する。
「開館35周年記念 ガウディとサグラダ・ファミリア展」
会期:2023年12月19日(火)〜2024年3月10日(日)
会場:名古屋市美術館 (愛知県名古屋市中区栄2-17-25(芸術と科学の杜・白川公園内))
愛知の豊田市美術館で開催される企画展「帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」は、帝国ホテルを中心に、ライトの活動を紹介する展覧会。日本初公開となる建築ドローイングや図面などの展示を通して、さまざまな文化と交流しつつ、先駆的な活動を展開したライトの軌跡に光をあてる。
「帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」
会期:2023年10月21日(土)〜12月24日(日)
会場:豊田市美術館 (愛知県豊田市小坂本町8-5-1)
愛知の豊田市美術館では、「コレクション展 歿後20年 若林奮」を開催。豊田市美術館が収蔵する、戦後の日本美術を代表する彫刻家・若林奮の作品を一挙公開する。なかでも、若林が晩年まで秘蔵し、亡くなる前年の2002年に同館が寄贈を受けた素描「100の羨望」101点は、会期中に展示を行いつつすべてを展示する。
「コレクション展 歿後20年 若林奮」
会期:2023年10月21日(土)〜12月24日(日)
会場:豊田市美術館 (愛知県豊田市小坂本町8-5-1)
静岡・クレマチスの丘のベルナール・ビュフェ美術館では、開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」を開催。20世紀後半のフランスを代表する具象画家、ベルナール・ビュフェの1940年代から最晩年にいたる作品を通して、その偉才を再考する。
開館50周年記念展「ベルナール・ビュフェ 偉才の行方」
会期:2023年11月25日(土)〜2024年11月24日(日)
会場:ベルナール・ビュフェ美術館 (静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57)
三重のパラミタミュージアムでは、企画展「Sasa Adair(ササ アディア)コレクション 20世紀巨匠の版画達展 シャガール、ピカソ、ダリからロックウェルまで」を開催。パブロ・ピカソやサルバトール・ダリといった近代美術の巨匠と、アメリカの国民的画家であるマックスフィールド・パリッシュ、ノーマン・ロックウェルの版画作品を紹介する。
「Sasa Adairコレクション 20世紀巨匠の版画達展 シャガール、ピカソ、ダリからロックウェルまで」
会期:2023年12月1日(金)〜 2024年1月29日(月)
会場:パラミタミュージアム (三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6)
セラミックパークMINO内の岐阜県現代陶芸美術館で開催される特別展「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」は、アルヴァ&アイノ・アアルトやグンネル・ニューマン、カイ・フランクなどによる、フィンランドのアートグラス作品約140件を紹介。フィンランドの優れたデザイナーが国際的に活躍するようになった1930年代から現代にいたる、多彩なアートグラスの表現にふれることができる。
「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」
会期:2023年12月16日(土)〜2024年3月3日(日)
会場:岐阜県現代陶芸美術館 (岐阜県多治見市東町4-2-5 セラミックパークMINO内)
岐阜県美術館で開催される企画展「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」は、前衛陶芸運動を展開した陶芸集団「走泥社」の展覧会。結成25周年となる1973年までを主な対象に、走泥社の活動を紹介するとともに、走泥社と同時期に前衛陶芸運動を展開した四耕会(しこうかい)など、走泥社の活動に影響を与えた作家などにも光をあててゆく。
「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」
会期:2023年12月19日(火)〜2024年2月18日(日)
会場:岐阜県美術館 (岐阜県岐阜市宇佐4-1-22)