特別企画展「麗しいほとけと仏教工芸 ─中国・朝鮮・日本の仏教美術─」が、奈良の大和文華館にて、2023年1月13日(金)から2月19日(日)まで開催される。
インドで誕生し、中国や朝鮮半島、日本など東アジアへと広まった仏教は、信仰に根付いたさまざまな造形を育んだ。たとえば、仏の姿そのものをあらわした仏像、仏の教えを具現化し、荘厳するためにきらびやかに飾った荘厳具や密教法具、そして僧侶が用いる僧具などを挙げることができる。
仏像や仏塔を造り、仏や舎利を奉り、そして写経することは、よい報いを受けられる善行として推奨された。そのため日本では、末法の世が始まるとされた平安後期から鎌倉期にかけて、これらが盛んに行われた。また、仏の教えや悟りを求めて中国に渡った僧侶は、数多くの経典ばかりでなく、儀式を執り行うための仏具類を日本へともたらしている。
このように仏像や仏具は、仏の教えを理解し、伝えるために重要な役割を担っていた。特別企画展「麗しいほとけと仏教工芸 ─中国・朝鮮・日本の仏教美術─」では、《石造釈迦如来坐像》をはじめ、東アジアの信仰から生みだされた仏の造形と仏教工芸を紹介する。
特別企画展「麗しいほとけと仏教工芸 ─中国・朝鮮・日本の仏教美術─」
会期:2023年1月13日(金)~2月19日(日)
会場:大和文華館
住所:奈良県奈良市学園南1-11-6
開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)
休館日:月曜日
入館料:一般 630円、高校・大学生 420円、小・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引、引率者1名無料
※障がい者手帳の所持者および同伴者1名は2割引
【問い合わせ先】
大和文華館
TEL:0742-45-0544