大阪の国立国際美術館では、コレクション展「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」を、2023年2月4日(土)から5月21日(日)まで開催する。
コレクション展「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」は、コンセプチュアル・アートを代表するアメリカ人作家メル・ボックナーの作品とともに、国立国際美術館が所蔵する同時期の日本人作家による作品を紹介する展覧会だ。
1940年に生まれたメル・ボックナーは、約60年にわたってコンセプチュアル・アートの中心的存在として活動してきた。その表現媒体は、彫刻、インスタレーション、絵画、ドローイング、そして写真など、多岐にわたっている。
ボックナーの初期作品には、ソル・ルウィットやロバート・スミッソンなど1960年代に登場したアーティストと同様、数字・計測・定義といった合理的なシステムを用いて、存在の非合理性や暫定的な在り方を探求するという関心を見てとることができる。また、近年においては、言語の視覚的表現におけるイメージと意味の相互作用に着目し、絵画的実践を展開している。
本展では、国立国際美術館が2021年度に収蔵したボックナーの重要作品《セオリー・オブ・スカルプチャー(カウンティング)&プライマ―》を公開。同作は、「彫刻」の根底にある基礎概念へのボックナーの探究心が表現されているとともに、ドローイング作品においては、ドローイングとは何かを常に問いかける作品となっている。
加えて会場では、国立国際美術館のコレクションから、荒川修作や河原温、高松次郎、中西夏之、オノ・ヨーコ、岡崎和郎など、ボックナーと同時期に活躍した日本人作家による作品も展示する。
コレクション展「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」
会期:2023年2月4日(土)〜5月21日(日)
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(5月1日(月)は開館)
観覧料:一般 430円 ほか
※本展は、同時開催の特別展「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」の観覧券で観覧可
※無料観覧日:2月4日(土)、3月4日(土)、4月1日(土)、5月6日(土)・18日(木)
■出品作家
メル・ボックナー、荒川修作、河原温、高松次郎、中西夏之、オノ・ヨーコ、斎藤陽子、塩見允枝子(千枝子)、岡崎和郎、植松奎二、安齊重男 ほか
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【問い合わせ先】
国立国際美術館
TEL:06-6447-4680 (代表)