大阪の国立国際美術館では、コレクション展「コレクション1 彼女の肖像」を、2024年11月2日(土)から2025年1月26日(日)まで開催する。
「コレクション1 彼女の肖像」展は、国立国際美術館のコレクション展としては初めて、「女性像」をテーマに作品を紹介する展覧会だ。女性が登場する約500点の所蔵作品のなかから、メディア、家族、労働、国家といった視点のもと、約100点の作品を展示する。
全6章のうち、たとえば第1章では、慣習的な女性像を解体し、そこから逸脱するような作品に着目。12の断片に解体された、福田美蘭による絵画《Woman with a letter》のほか、名画の登場人物が不在の情景を描いた小川信治の絵画、3Dスキャンを使用したカリン・ザンダーの彫刻などを目にすることができる。
また、第5章では、国家によって引かれた境界線の隣で生きる、女性の姿や痕跡を捉えた作品を紹介。第二次世界大戦後の横須賀で育った自らの記憶と、基地の街で働いた女性たちの記憶が重なるような、石内都の写真に加えて、戦後の沖縄に生まれた山城知佳子などの作品を展示する。
そのほか、1950年代に型破りな「女」の肖像の連作で注目を集めた芥川(間所)紗織による、ろうけつ染めの大作《「神々の誕生」神話より》を展示予定であるほか、国際的に活躍するポルトガル出身の作家レオノール・アントゥネスなどの新収蔵品を初展示する。
コレクション展「コレクション1 彼女の肖像」
会期:2024年11月2日(土)〜2025年1月26日(日)
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00閉館)
※入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(11月4日(月・振)、1月13日(月・祝)は開館)、11月5日(火)、12月28日(土)~1月4日(土)、1月14日(火)
観覧料:一般 430円(220円)、大学生 130円(70円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下・18歳未満、心身障がい者および付添者1名は無料(いずれも要証明)
※夜間割引料金(金・土曜日の17:00〜20:00):一般 250円、大学生 70円
※無料観覧日:11月2日(土)・3日(日・祝)・16日(土)・17日(日)、12月7日(土)、1月11日(土)
※同時開催の特別展「線表現の可能性」の観覧券で観覧可
■出品作家
福田美蘭、ミヒャエル・ボレマンス、小川信治、カリン・ザンダー、芥川(間所)紗織、アンディ・ウォーホル、スタジオ65、岡本信治郎、安齊重男、柏原えつとむ、ソフィ・カル、ダーン・ファン・ゴールデン、アストリッド・クライン、野田哲也、小西紀行、マルレーネ・デュマス、サニー・キム、久保田成子、デイヴィッド・ホックニー、木下晋、荒川修作、ルイス・W・ハイン、宮本隆司、小沢剛、饒加恩(ジャオ・チアエン)、石内都、アンドレアス・グルスキー、石川真生、山城知佳子、テリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラー、片山真理、谷原菜摘子、レオノール・アントゥネス、高松次郎、須田悦弘、アレクサンダー・コールダー、ジョアン・ミロ、マリノ・マリーニ、マーク・マンダース、ヘンリー・ムア
【問い合わせ先】
国立国際美術館(代表)
TEL:06-6447-4680