1936年、フランスでスタート。
スプリングコート(spring court)はフランスのスニーカーブランド。そのアイテムは、今も踏襲されるその外観は、NIKEやコンバースなどアメリカ発祥のブランドとは異なるクラシカルな雰囲気が味わえる。
ブランド名「spring court」の由来は、はじめてこの靴を履いた人びとが、「まるでスプリング(ばね)のきいた靴でテニスコートをぴょんぴょんと飛ぶようだ」と賛美して言った言葉に由来している。この名前に象徴されるように各アイテムはクッション性、着心地の良さが人気となっている。
現在においても1952年に開発されたヴァルカナイズ製法を採用。これはソールの鋳型に天然ゴムを乗せ、その上に予め縫製されたアッパーを乗せて150℃の熱で約10分間加熱し、ゴムを溶かして硬化接着する手法。
靴底は二重構造で側面に左右4個ずつ計8個の空気穴が施され、中敷きの裏側に刻まれた溝を通して外気を取り入れられる様に工夫されている為、通気性が高く、素足で履いてもムレにくい。更に中敷きには清涼感のミントの香りが付いている。
スプリングコートの誕生は1936年。フランスにてジョージ・グリメイスンが創業した。もともとクレイコート用のテニスシューズとして開発され、特にフレンチオープンテニスに出場するプロテニスプレーヤー達に愛用されていたが、テニスシューズだけに留まらない機能性やデザインにより、その後に発売される多くのスニーカーの原型モデルとなる。
60年代以降はそのクラシカルでシンプルなルックスからファッションシーンにも受け入れられるようになる。ビートルズのジョン・レノン(アルバム “ABBEY ROAD”のレコードカバーでスプリングコートを着用)をはじめ、セルジュ・ゲンズブール、ジェーン・バーキン、ポール・ウェラー、ジュード・ロウやオーランド・ブルームをはじめとする多くのミュージシャンやセレブリティに愛用されている。