カンサイヤマモト(Kansai Yamamoto)は、日本のファッションブランド。過去のアーカイブピースからグラフィックやアイコンを抽出。デイリーに使えるものにこだわり、Tシャツやスウェット、スカジャンなどのリアルクローズウェアを提案する。
山本寛斎(Kansai Yamamoto)は、1944年生まれ。コシノ ジュンコなどの元でキャリアを積む。1971年に独立、「やまもと寛斎」を設立。ロンドンにて、日本人としては初めてファッションショーを開催。既成概念に捕らわれない、そのアヴァンギャルドなデザインは、若者から圧倒的な支持を獲得した。その後、74年から92年にかけては、パリ・ニューヨーク・東京コレクションに参加し、世界的な地位を築く。各地に「ブティック寛斎」を出店。
エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーらとの交流も深く、特にデヴィッド・ボウイの衣装デザインを多数手がけ、彼の回顧展「DavidBowie is..」でも展示されて注目を集めた。回顧展に関連して、2013年ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館で山本寛斎のファッションショーを開催している。
93年以降は、ファッションデザイナーの枠を超え、ライブイベントなどプロデューサーとして活躍。カンサイスーパーショ(KANSAI SUPER SHOW)や日本元気プロジェクトを開催している。2008年G8洞爺湖サミットの会場・社交行事の総合プロデュース、成田新高速鉄道の特急「京成スカイライナー」新型車両の内装・外装のデザインなど、幅広いジャンルで活躍している。
2016年、新ブランド「カンサイヤマモト(Kansai Yamamoto)」をスタート。
2020年、デザイナーの山本寛斎が死去。