年の瀬の夜。刑事・工藤は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす。心の中は焦りで一杯になっていた。さらに妻から着信が入り、母が亡くなった事を知らされ言葉を失う。
その時。彼の乗る車は目の前に現れた一人の男をはね飛ばしてしまった。必死に遺体を車のトランクに入れ立ち去る。そして母の葬儀場に辿り着いた工藤は、車ではねた男の遺体を母の棺桶に入れ、母とともに斎場で焼こうと試みた。すると、スマホに一通のメッセージが。「お前は人を殺した。知っているぞ」 腰を抜かすほど驚く工藤。
「死体をどこへやった?言え」メッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎。追われる工藤と、追う矢崎。果たして、前代未聞の96時間の逃走劇の結末は?
映画『最後まで行く』は、2014年に公開された同名韓国映画のリメイク。ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンスだ。監督を務めるのは、『ヤクザと家族 The Family』『余命10年』の藤井道人。主演を務めるのは岡田准一、共演に綾野剛。主人公の刑事・工藤と、彼を追う謎の監察官を演じる。