ローマ教皇が2013年のイタリア・ランペドゥーサ島を訪れる姿から始まり、2022年にマルタ共和国を訪問するまでを描く。
教皇は、2013年から2021年にかけて37回、53か国を訪問しており、難民問題や紛争に苦しむ中東やアフリカ、アメリカでは平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦、そして被爆地である日本を訪れる姿に加え、カトリック教会で起きた性的虐待について謝罪する姿をカメラに収めた。人々に拍手で迎えられ笑顔を向ける姿、じっと何かを考える姿や人々を見つめるまなざしを映し出し、彼の熱意や想いを深く想像させる。愛に溢れたローマ教皇の真の姿に迫る。
ドキュメンタリー映画『旅するローマ教皇』は、『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』『国境の夜想曲』など、国際的評価の高い傑作を生みだしてきたドキュメンタリーの名匠ジャンフランコ・ロージ監督による作品。
本作では、圧倒的映像美により世界を切り取ってきた監督が、地球を一周、約500時間分の膨大な記録映像と、監督撮りおろしの映像を交えながら紡いだ、ローマ教皇の真の姿に迫るドキュメンタリーを作り上げた。