大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、孤独感に押しつぶされそうになっていた。そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCM に心を動かされる。数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱ーーそれは友達ロボットだった。セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋……ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。ふたりの世界はリズミカルに色づき、輝きを増していく。
しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんだ帰りにロボットが錆びて動けなくなり、ビーチも翌夏まで閉鎖されてしまう。離れ離れになったドッグとロボットは、再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とはーー。
映画『ロボット・ドリームズ』は、スペインの映画監督パブロ・ベルヘルが初めてアニメーション映画に挑戦した作品。サラ・バロンのグラフィックノベルを基に、切なくも温かいドッグとロボットの友情物語を描く。第96回米国アカデミー賞 長編アニメーション映画賞ノミネートを果たしたほか、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻した。