蛍光灯に照らされた、無機質な白い地下通路を歩いていく。しかしいつまで経っても「出口」に辿り着くことができない。何度もすれ違うスーツ姿の男に違和感を感じ、やがて自分が同じ地下通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示された不可思議な【ご案内】を見つける。「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から、外に出ること」。
通路に“異変”があれば逆方向へ引き返し、なければそのまま前に進む。「1番出口」、「2番出口」、「3番出口」……。正しければ「8番出口」に近づき、ひとつ見落としてしまえば「0番出口」に戻る。果たして、突如迷い込んでしまった無限回廊から抜け出すことができるのか?
映画『8番出口』は、無限ループゲーム「8番出口」の実写化作品。無限にループする地下通路に閉じ込められた主人公“迷う男”が「8番出口」から地上への脱出を目指す姿を描く。主演は二宮和也。監督は川村元気が務める。なお、第78回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ミッドナイト・スクリーニング部門」へ正式招待された。