封切られるや大反響を呼び、絶大な支持を得た『エクソシスト』。後の映画に多大な影響を及ぼしたオカルト映画の最高峰は、今観ても独特の禍々しさを湛えている。悪霊に取り憑かれたあどけない少女、少女を必死に救おうとする母親、そして究極の悪と戦いながらも、かたや半信半疑、かたや不動の信念を持つ2人の神父を描いた、恐ろしくもリアリティー溢れる物語は、常に観る者の度肝を抜いてきた。ディレクターズカット版は、監督のウィリアム・フリードキンと製作/脚本のウィリアム・ピーター・ブラッティが、1973年公開時にはカットされた10分以上の未公開映像を加えて再編集したもので、出演者たちの鬼気迫る演技のインパクトがさらに増し、観客は作品世界へより引き込まれることになる。一大オカルトブームを巻き起こした『エクソシスト』。他の映画では味わえない究極の恐怖を堪能できる、史上最高のオカルトスリラー。