企画展「川島理一郎展 ── 描くことは即ち見ること」が、栃木県立美術館にて、2023年4月15日(土)から6月18日(日)まで開催される。
川島理一郎(かわしま りいちろう)は、栃木・足利出身の洋画家だ。1886年に生まれた川島は、1905年若くしてアメリカに渡って美術を学び、1911年には渡仏、アカデミー・ジュリアンなどで研鑽を積んでいる。当時、パリでは新たな美術潮流が興るなか、川島はパブロ・ピカソや藤田嗣治といった美術家と交友関係を結び、自身の作風を確立していった。
また、優れた装飾感覚をあわせ持っていた川島は、資生堂意匠部の嘱託員として、デザインの領域でも活躍。帰国後には、自身のアトリエで「金曜会」を主宰して若い画家を育成しており、30〜40年代にかけてはアジア諸国を旅し、各地の風景や人びとを描いた作品を制作。晩年には、単純化された形態と明るい色彩、力強いマティエールによる作品を手がけ、1971年にこの世を去った。
「描くことは即ち見ること」として対象に真摯に向きあうことで生まれた川島の作品には、自然の躍動感、いきいきとした人びとや街の姿が描きだされている。企画展「川島理一郎展 ── 描くことは即ち見ること」では、色彩豊かな滞欧期の作品から装飾図案、晩年ののびやかな抽象画まで、川島の画業を紹介する。
企画展「川島理一郎展 ── 描くことは即ち見ること」
会期:2023年4月15日(土)〜6月18日(日)
会場:栃木県立美術館 企画展示室
住所:栃木県宇都宮市桜4-2-7
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 900円(800円)、高校・大学生 600円(500円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
栃木県立美術館
TEL:028-621-3566