映画『帰れない山』が、2023年5月5日(金・祝)に公開される。
映画『帰れない山』は、パオロ・コニェッティによるイタリアのベストセラー小説『帰れない山』を映画化した作品。原作小説『帰れない山』は世界39言語に翻訳され、イタリア文学の最高峰・ストレーガ賞やフランス最高の文学賞・メディシス賞(外国小説部門)など数々の文学賞に輝いた国際的なヒット小説だ。
そんなヒット作が映像化され、「原作の忠実な映画化」「壮大で純粋な作品」と世界から評価。第75回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞した。
物語の舞台となるのは、北イタリアの雄大なるモンテ・ローザ山麓。少年時代に出会い、濃密な時間を過ごした都会育ちのピエトロと牛飼いのブルーノは、時を経て大人になってから再会する。お互いの心に寄り添いながらもそれぞれの道を進んでいく、ピエトロとブルーノの友情と成熟を描く、懐かしくも切ない“大人の青春映画”となっている。
ポイントとなるのは、すべてを教えてくれた山。2人は山と対峙しながら、己と向き合い、葛藤しながら「自分の物語」と「ありのままの自分でいられる場所」を発見する。圧倒的な映像美とカメラワークが映し出す、豊かな自然と友情に注目だ。
主人公のピエトロ役を演じるのは、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞に、また『マーティン・エデン』で第76回ヴェネツィア国際映画祭で男優賞に輝いたルカ・マリネッリ。また親友のブルーノ役は、同じくダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男優賞の受賞歴を持つアレッサンドロ・ボルギが演じる。
ピエトロ…ルカ・マリネッリ
都会育ち。繊細な少年時代、ブルーノと山麓の小さな村で出会い、親友に。やがて村を離れ、人生に悩みながら世界を旅していたが、大人になってからブルーノと再会を果たす。
ブルーノ…アレッサンドロ・ボルギ
牛飼いをする、野性味あふれる少年時代にブルーノと出会い、親交を深める。大人になってからも、モンテ・ローザ山麓を生きる場所と決めている。
監督は、フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン。ティモシー・シャラメ主演『ビューティフル・ボーイ』で知られるベルギーの俊英が、『オーバー・ザ・ブルースカイ』の脚本家シャルロッテ・ファンデルメールシュを共同監督に迎え、人生に立ち止まり、未来を見つめる大人たちの青春物語を丁寧に描き出した。
都会育ちの少年ピエトロは、山を愛する両親と休暇を過ごしていた山麓の小さな村で、同い年で牛飼いをするブルーノに出会う。まるで対照的な二人だったが、大自然の中を駆け回り、濃密な時間を過ごし、たちまち親交を深めてゆく。やがて思春期のピエトロは父親に反抗し、家族や山からも距離を置いてしまう。時は流れ、父の悲報を受け、村に戻ったピエトロは、ブルーノと再会を果たし…。
【作品詳細】
映画『帰れない山』
公開日:2023年5月5日(金・祝)
監督・脚本:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン、シャルロッテ・ファンデルメールシュ
撮影:ルーベン・インペンス
原作:「帰れない山」(著:パオロ・コニェッティ、訳:関口英子 新潮クレスト・ブックス)
出演:ルカ・マリネッリ、アレッサンドロ・ボルギ、フィリッポ・ティーミ、エレナ・リエッティ