企画展「Material, or 」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、2023年7月14日(金)から11月5日(日)まで開催される。
人びとが普段の生活で接する「もの」のほとんどは、人によってデザインがなされている。このように「もの」が作られる過程には、生の「マテリアル」が、「素材」として意味付けされるステップが含まれているといえる。つまり、特定の意味を持たなかった「マテリアル」が、人や生物と関わりあうなかで「素材」へと意味付けされるのだ。
企画展「Material, or 」は、このような視点から「マテリアル」と人の繋がりを探る展覧会。デザイナーによるプロダクト、アーティストが手がけた表現、祭具や民芸品、そして人の視点にとらわれない動植物や有機物によるアプローチなど、多様な事例を取りあげてゆく。
本展では、大まかには3つの視点を通して、「マテリアル」と人びとの繋がりを紹介する。第1の視点は、「マテリアル」が「素材」として意味付けされるというもの。人びとは、思考によってマテリアルに意味を与える一方、マテリアルにふれるなかでそこに意味を見出してきた。会場では、有史以来紡がれてきたこうした行為を、デザインやアート、暮らしのなかで生まれた手仕事などから紹介する。
第2は、マテリアルを通して世界の関係性を探るという視点だ。この世界では、人間のみならず、動植物もまたマテリアルを素材としている。ここでは、人と動植物、動植物と人工物といった関係性から生まれる成果物を取り上げ、マテリアルとの繋がりに光をあててゆく。
そして第3の視点として、人びとがマテリアルとの関係を更新する事例に着目。第2の視点で見たように、人間や動植物は、マテリアルと絡まりあうようにして関連している。本展では、このような考え方を介してマテリアルに向きあい、新たな視点や技術をもって、マテリアルとの関係を更新した素材や取り組みを紹介する。
企画展「Material, or 」
会期:2023年7月14日(金)〜11月5日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
開館時間:10:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜日
入館料:一般 1,400円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
■参加作家
ACTANT FOREST、遠藤薫、太田翔、小野栞、金崎将司、TAKT PROJECT、永沢碧衣、似里力、BRANCH、本多沙映、吉田勝信 ほか
■展覧会ディレクター
吉泉聡(デザイナー)
■企画協力
石倉敏明(芸術人類学者)、亀井潤(バイオミメティクスデザイナー)
【問い合わせ先】
21_21 DESIGN SIGHT
TEL:03-3475-2121