アブランクページ(ablankpage)の2024年春夏コレクションが2023年9月2日(土)に渋谷ヒカリエで発表された。
今季のテーマは“expired(=賞味期限切れ)“。ヒントを得たのは、世の中の便利の象徴であり、日本をはじめ、アジア圏などで広く親しまれているコンビニエンスストアだ。コレクションには、コンビニエンスストアで見られる日常の光景から、賞味期限などを理由に日々行われる食品廃棄など、デザイナーのラロパイブン・プワデトが疑問に感じたことを落とし込んだ。
まず目を引くのは、コンビニに陳列されているカラフルなテキスタイル。ドロップショルダーのリラクシングなトップスは、鮮やかなイエローをベースに、手書きのようなラフなブルーのグラフィグをプリント。真っ白なシャツコートには、「半額」のシールをランダムにプリントし、プレイフルなムードを演出した。
フォーマルウェアの探求もしたという今季。ビッグシルエットで仕上げたジャケットやパンツなどが登場した。中でも一際目を引いたのは、ジャケットの下に白シャツを合わせているように見えるアイテム。通常のサイズよりも数倍大きく設定することで、ロングコートのような丈感に仕上げている。
先シーズンに続き、今季もエドウイン(EDWIN)のB品素材を使用したコラボレーションアイテムがお目見えボトムスのディテールを生かしたベアトップワンピースや、ポイントにデニムを配したノースリーブジャケットなどが登場した。
さらに今季はウールの産地・尾州最大のテキスタイルメーカー「西川毛織」とのコラボレーションアイテムも披露。検査時に微細な欠点が判明した規格外品などを用いて、新たなアイテムへと昇華させた。